オランダ、ルーマニアに3発快勝で8強入り! ガクポ弾で先制、途中出場マレンは2ゴール

ドニエル・マレン

 EURO2024・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)が2日に行われ、ルーマニア代表とオランダ代表が対戦した。

 今大会、ルーマニア代表はグループFのウクライナ代表戦を3-0と大勝すると、続く第2節ではベルギー代表に0-2で敗れたものの、最終節ではスロバキア代表と1-1のドロー。全チームが1勝1分1敗で並ぶという大混戦ながら、首位通過を果たした。

 一方で、オランダ代表はポーランド代表との大会初陣を2-1で制すと、フランス代表との第2節をスコアレスドローで終えるも、最終節ではオーストリア代表に2-3で敗北。1勝1分1敗の成績で、グループDの3位に甘んじたが、3位チームの上位4カ国には入り、辛くも決勝トーナメント行きを決めていた。

 そんな両者の対戦は、20分に均衡が破れる。オランダ代表は敵陣中央のスペースでイェルディ・スハウテンからの縦パスを引き出したシャビ・シモンズが左サイドへ繋ぐと、待っていたコーディ・ガクポがドリブルをスタート。カットインから中央へ仕掛けると、右足でニアサイドを打ち抜く。ガクポが得意の形で仕留め、オランダ代表が先手を取った。

 前半はこのままオランダ代表の1点リードで終了。後半に入っても、1点を追いかけるルーマニア代表も悪くないシーンを作ったが、主導権を握ったのはオランダ代表。メンフィス・デパイやガクポらが数々のチャンスを作りながら、待望の追加点は奪えずに試合も終盤へ向かっていく。

 迎えた83分、オランダ代表は左サイドでのスローインを深い位置でメンフィスが収めると、ボールを引き取ったガクポが見事なドリブルで中央へ切り込んでいく。マイナスへ折り返すと、最後は右サイドから中央へ走り込んだドニエル・マレンがダイレクトで押し込み、オランダ代表が勝利を手繰り寄せる2点目を挙げた。

 後半アディショナルタイムには、攻めるしかなくなったルーマニア代表に対して、オランダ代表がセットプレーのこぼれ球を拾ってカウンターを発動。X・シモンズの粘りから、オープンスペースでマレンが受けると、自らドリブルで攻撃を完結させる。中央への持ち出しから右足でフィニッシュを沈め、自身この日2点目で勝利を確実なものとした。

 試合はこのままタイムアップ。この結果、近年のEUROではなかなか結果を出せていなかったオランダ代表が、2008年大会以来、4大会ぶりのベスト8入りを決めた。一方のルーマニア代表は、2000年大会以来のベスト8進出とはならなかった。

 この後、オランダ代表は6日に準々決勝で、オーストリア代表対トルコ代表の勝者と対戦する。

【スコア】
ルーマニア代表 0-3 オランダ代表

【得点者】
0-1 20分 コーディ・ガクポ(オランダ代表)
0-2 83分 ドニエル・マレン(オランダ代表)
0-3 90+3分 ドニエル・マレン(オランダ代表)

【ハイライト動画】オランダ代表が4大会ぶり8強入り!

ジャンルで探す