ギュレル、“最年少デビュー弾”でEURO史に名を刻む! 自身は冷静に「勝利を祝福したい」

アルダ・ギュレル

 EURO2024・グループF第1節が18日に行われ、トルコ代表はジョージア代表を3-1で下した。試合後、『UEFA.com』がトルコ代表FWアルダ・ギュレル(レアル・マドリード/スペイン)の喜びの声を伝えている。

 2008年大会で3位に入ったことのあるトルコ代表と、今大会が初のEURO本大会となるジョージア代表の一戦は、25分にDFメルト・ミュルドゥル(フェネルバフチェ)の豪快なボレーシュートが決まり、トルコ代表が先手を取る。32分には左サイドを破られ、FWゲオルゲス・ミカウターゼ(メス/フランス)に同点ゴールを許したものの、1-1で折り返した後半に“若き至宝”が輝きを放った。

 65分、トルコ代表は敵陣右サイドでのハイプレスでボールを奪い取ると、セカンドボールを拾ったギュレルがペナルティエリア手前右寄りの位置から左足を一閃。カーブのかかったミドルシュートはGKギオルギ・ママルダシュヴィリ(バレンシア/スペイン)を嘲笑うかのようにゴールネットを揺らし、トルコ代表が勝ち越しに成功。後半アディショナルタイムには、FWケレム・アクトゥルコール(ガラタサライ)がトドメの3点目を決め、トルコ代表は3-1で勝利し、白星スタートを切った。

 2022年11月にA代表デビューを飾ったギュレルにとって、今大会は自身初となるEUROの舞台。その初陣でゴールを決めたことにより、試合時点で19歳と114日のギュレルは、EURO初出場で得点を決めた最年少の選手となった。また、10代の選手の“EUROデビュー弾”は、1964年大会のハンガリー代表FWフェレンツ・ベネ氏、2004年大会のポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドに続く、史上3人目の快挙となっている。

 圧巻の“ゴラッソ”でトルコ代表を勝利に導いたギュレルは、UEFA(欧州サッカー連盟)が選ぶこの試合のプレイヤー・オブ・ザ・マッチにも選出。テクニカル・オブザーバー・パネルは「彼は前半、先制点につながる素晴らしいパスを出しただけでなく、後半には試合を決定づける美しいゴールを決めた。その後半は、中央でプレーする時間が長く、ジョージア代表の守備陣に多くの問題を引き起こさせた。彼がピッチ上で見せたリーダーシップも素晴らしい」と評価した。

 当の本人であるギュレルは試合後、「タフな試合だったし、チームの勝利を祝福したい」と冷静にコメント。「僕らの応援を表現する言葉は見つからない。単に『素晴らしい』と言い表すのは不十分だ。間違いなくそれ以上のものだった」とファン・サポーターの大声援に感謝し、「監督のためにも勝利を手にできて嬉しいよ」とヴィンチェンツォ・モンテッラ監督への信頼も明かした。

 前記のとおり、ギュレルは初出場選手の最年少得点記録を塗り替えたことで、EURO史に名を刻むこととなったが、「正直、個人的な記録はどうでもいいんだ」と告白。「僕はチームのためにプレーしているし、勝利が1番大事なことだ。そうした意味では、自分の役割を果たせたことを嬉しく思うよ」と語った。

 次節、トルコ代表は22日にポルトガル代表と対戦。第1節を白星で飾ったチーム同士の、連勝を懸けた一戦で、ギュレルは再び輝きを放つことができるだろうか。

【ハイライト動画】トルコ、ゴラッソ2発&カウンター1発でジョージア撃破

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