パルマ、4シーズンぶりのセリエA復帰が決定!…指揮官はかつて福岡を率いたペッキア氏

ファビオ・ペッキア監督

 パルマのセリエA復帰が確定した。

 セリエB第36節が現地時間5月1日に行われ、パルマは敵地でバーリと対戦。50分にアンジェ・ヨアン・ボニーのゴールで先制したアウェイチームだったが、68分にバレリオ・ディ・チェーザレにネットを揺らされタイスコアに。その後は互いに決め手を欠き、1-1のドローで試合終了を迎えた。

 2連勝を逃し、2位コモとの勝ち点差が「3」に縮まったパルマだが、この日敗れた3位ヴェネツィアとのポイント差は「7」に拡大。この結果、2試合を残して自動昇格圏内の2位以上が確定し、4シーズンぶりのセリエA復帰が決まった。ここまで36試合を消化しての戦績は21勝11分4敗の勝ち点「74」。今シーズンは一度も連敗を喫することなく、安定した戦いでトップリーグの舞台へ返り咲きを果たした。

 チームを率いるのはファビオ・ペッキア監督。ユヴェントスやサンプドリアボローニャなどで現役時代を過ごした50歳のイタリア人指揮官は、2009年夏に引退し、その後はナポリレアル・マドリード、ニューカッスルのアシスタントコーチを歴任。2019年にはアビスパ福岡の指揮官に就任し、明治安田生命J2リーグを戦った。日本での挑戦は約4カ月で終わりを告げたが、ユヴェントスU-23やクレモネーゼを経て、2022年夏からパルマを率いている。

 かつて率いたヴェローナとクレモネーゼに続き、指揮官として自身3度目のセリエA昇格を果たしたペッキア監督。試合後にイタリアメディア『スカイスポーツ』に対して次のように率直な思いを明かしている。

「最後の最後まで非常に難しいリーグ戦だった。3試合を残して勝ち点『73』を獲得しているにも関わらず、昇格を逃す可能性があるというのは、セリエBが厳しいリーグであることの証明だと思う。喜びもあるが、同時に疲れもある。出場機会がなかった選手も含め、すべての選手を抱きしめたい。クラブの勝利だ。ヴェローナでの昇格は困難で、最後まで戦い続けた。クレモネーゼの時はまるでおとぎ話のようだった。パルマでの昇格が一番難しかったよ」

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