バルサ、レヴァンドフスキのハットトリックで4発逆転勝利!…GK退場のバレンシアを下す

バルセロナvsバレンシア

 ラ・リーガ第33節が29日に行われ、バルセロナとバレンシアが対戦した。

 前節は首位レアル・マドリードとの“エル・クラシコ”に敗れ、リーグ戦での連勝が「4」でストップした2位バルセロナ。逆転での連覇達成は絶望的な状況となっているが、3位ジローナが前節終了時点で「2」ポイント差まで迫っており、2位の座を死守するために勝利が求められる一戦となる。今節はシャビ・エルナンデス監督が、今シーズン限りでの退任を撤回して迎える初戦。ホームに8位バレンシアを迎える。

 試合の均衡が破れたのは22分、左サイドの敵陣深くへ抜け出したジョアン・カンセロが起点を作り、バックパスを受けたハフィーニャが左足の鋭いクロスを供給。ゴール前でフリーになったフェルミン・ロペスが頭で合わせ、バルセロナが先制に成功する。しかし、その僅か5分後、ペテル・ゴンサレスのスルーパスに抜け出したウーゴ・ドゥロがバルセロナのGKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンのキックミスを拾い、そのまま無人のゴールに流し込んだ。

 追い付いたバレンシアは36分、ボックス内右へ抜け出したP・ゴンサレスがロナルド・アラウホのスライディングタックルを受け転倒。主審はPKを宣告し、これをホセ・ルイス・ガルシア・バジャが冷静に沈めて逆転に成功した。ところが前半終了間際の45+2分、ラミン・ヤマルがバックパスを猛追し、GKギオルギ・ママルダシュヴィリのトラップを奪ってチャンスを迎える。突破を阻止しようとしたママルダシュヴィリはボックス外でハンドの反則を犯してしまい、レッドカードが提示された。

 1点ビハインドで後半を迎えたバルセロナは49分、イルカイ・ギュンドアンの左CKにロベルト・レヴァンドフスキが頭で合わせて、試合を振り出しに戻す。その後も数的優位を生かして攻勢を強めるが、ラストパスやフィニッシュの精度を欠き、なかなか勝ち越しゴールを奪うことができない。73分には再びギュンドアンの左CKからチャンスを作ったが、アラウホのヘディングシュートは交代出場のGKジャウメ・ドメネクの好セーブに阻まれた。

 82分、バルセロナはギュンドアンの左CKにアラウホが頭で合わせると、ゴール前に浮かび上がったボールに反応したのはレヴァンドフスキ。打点の高いヘディングシュートがネットを揺らし、遂にバルセロナが勝ち越しに成功する。90+3分にはボックス手前やや左寄りの位置で得たFKをレヴァンドフスキが直接沈めてハットトリックを達成。試合はこのまま4-2で終了し、バルセロナが2試合ぶりの白星を手にした。

 次節、バルセロナは5月4日にアウェイでジローナと、バレンシアは翌5日のホームでアラベスと対戦する。

【スコア】
バルセロナ 4-2 バレンシア

【得点者】
1-0 22分 フェルミン・ロペス(バルセロナ)
1-1 27分 ウーゴ・ドゥロ(バレンシア)
1-2 38分 ホセ・ルイス・ガルシア・バジャ(PK/バレンシア)
2-2 49分 ロベルト・レヴァンドフスキ(バルセロナ)
3-2 82分 ロベルト・レヴァンドフスキ(バルセロナ)
4-2 90+3分 ロベルト・レヴァンドフスキ(バルセロナ)

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