ルートン、残留へ向けて苦しい3連敗…橋岡大樹は右WBで先発も、ウルブスが7戦ぶり白星

ルートン・タウン、ウルブス

 プレミアリーグ第35節が27日に行われ、ルートン・タウンは敵地でウルヴァーハンプトン(ウルブス)と対戦した。

 ここまで6勝7分21敗で勝ち点「25」の積み上げにとどまり、現在は18位に甘んじているルートン・タウン。プレミアリーグ昇格初年度の今シーズンは残留争いに巻き込まれており、残留圏内の17位ノッティンガム・フォレストとは勝ち点が「1」離れている。3試合ぶりの白星を目指す今節は、現在プレミアリーグで6試合未勝利(2分4敗)のウルブスと敵地で激突。ルートン・タウンに所属する橋岡大樹は右ウイングバックのポジションで先発に名を連ねた。

 試合の立ち上がり直後はルートン・タウンがフィニッシュまで持ち込むシーンを作る。6分、ロス・バークリーがペナルティエリア手前から放った強烈なミドルシュートはGKジョゼ・サがビッグセーブ。13分には右サイド高い位置を取った橋岡のクロスボールから、ボックス中央でカールトン・モリスがヘディングで合わせるも、シュートは威力がなくGKジョゼ・サに処理された。

 序盤はルートン・タウンの時間が続いたものの、時間の経過とともにウルブスが試合を優位に進める。21分にはマリオ・レミナからのスルーパスで背後のスペースへ飛び出したファン・ヒチャンが、ボックス右から右足で狙ったものの、今度はGKトーマス・カミンスキがゴールを許さなかった。

 このままスコアレスで前半も終盤に突入したが、39分にスコアが動いた。ウルブスはGKジョゼ・サの放ったパントキックから、マテウス・クーニャが抜け出そうとするも、ここはリース・バークが体を張って突破を許さない。それでも、粘りを見せたクーニャがボールを残し、敵陣中央から左へ繋ぐと、フリーで前を向いたファン・ヒチャンがボックス左へ侵入。縦突破を匂わせてからの切り返しでテデン・メンギをかわすと、右足で橋岡の股下を通すシュートを沈めた。韓国代表FWの一撃で、ウルブスが1点をリードでしてハーフタイムに突入している。

 後半に入ると立ち上がりの50分、ウルブスは右コーナーキックを獲得。ショートで繋ぎ、タイミングをずらしてからレミナが右足でクロスボールを放り込むと、フリーでファーサイドへ飛び込んだトチがダイビングヘッドを叩き込む。ウルブスが後半の早い時間帯に、セットプレーからリードを広げる一発を決めた。

 ルートン・タウンは残留のためには最低でも勝ち点が欲しい状況だったが、2点ビハインドとなってからもなかなか決定機を作ることはできない。それでも、終盤に差し掛かった80分、左サイド高い位置で味方のミスキックを拾ったアルフィ・ダウティーが中央へ持ち運んでからクロスボールを送ると、バークが頭で落とし、最後はモリスがボレーシュートを叩き込む。モリスは今季プレミアリーグでの得点数を「10」に乗せた。

 “エース”の一撃でルートン・タウンが1点を返したものの、反撃はここまで。試合はこのままタイムアップを迎え、ルートン・タウンはこれで3連敗を喫した。橋岡は66分にルーク・ベリーとの交代でピッチを後にしている。一方、ウルブスはプレミアリーグ7試合ぶりの白星を飾った。

 次節、ルートン・タウンは5月3日にホームでエヴァートンと、ウルブスは4日に敵地でマンチェスター・シティと、それぞれ対戦する。

【スコア】
ウルヴァーハンプトン 2-1 ルートン・タウン

【得点者】
1-0 39分 ファン・ヒチャン(ウルヴァーハンプトン)
2-0 50分 トチ(ウルヴァーハンプトン)
2-1 80分 カールトン・モリス(ルートン・タウン)

【ハイライト動画】橋岡先発のルートンは今節も勝利ならず

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