三笘の“代役”に「序列を自覚している」も…相馬勇紀、ポルトガルで得た手応えでアピールへ「変わった自分を出せる」

相馬勇紀

 日本代表のMF相馬勇紀(カーザ・ピア/ポルトガル)が、19日にメディア対応を行なった。

 昨年11月のFIFAワールドカップ26アジア2次予選以来の招集となった相馬勇紀。今回は負傷したMF三笘薫(ブライトン/イングランド)の他、先の週刊誌報道による影響を考慮した形で、FW伊東純也(スタッド・ランス/フランス)も外れることに。サイドアタッカー不在の状況で、北朝鮮戦との2連戦に呼ばれた同選手は「序列がそういう立ち位置というのを自覚しています。自分はケガせずに、シーズンを戦えるのがひとつの良いところだと思っているので、招集してもらったからには全力でやります」と意気込みを語った。

 また、今年1月のアジアカップのメンバーから外れたことについて「選ばれなかったのは悔しいですし、それが自分の実力」と口にした相馬は「いち国民として応援しながらも、自分が出場した時をイメージしながら見てました」とした上で、「北朝鮮が蹴り込んでくれば、コンパクトさがなくなので、ひとり一人のデュエルが大切になる。逆に、(11月の)ミャンマー戦みたいにコンパクトブロックを敷かれると、あの時は結構引かれて難しかったですが、ワンタッチだったり、ループだったりと変化を加えるようなプレーが有効だったので、柔軟に対処していきたい」と幅広い戦い方のイメージが描けているようだ。

 名古屋グランパスからのレンタル加入2年目となったカーザ・ピアで、今シーズンはここまで公式戦29試合に出場し2得点2アシストを記録している。だが、先月の監督交代を境にスタメン出場の機会が減少している同選手は「今シーズンは監督交代が2度ありまして、今はまた3バックに戻り、僕自身は2シャドーで起用されることが多いです。最近は途中出場が増えている状況ですが、少ない時間でアピールしないと次に繋がらないので、そこは意識しています。こないだの試合で得点を取れたこともあって、結構、ゴール前のどこにボールが転がってくるかという感覚の部分が研ぎ澄まされてきているので、そこを今回は得点でアピールしたい」と決意を示した。

 さらに「左で出た時には縦と中に仕掛けられるので、自分の良さが出せると思います。ただ、ポルトガルで3人の監督の下では、大外から張って仕掛けることもあれば、8番と10番の中間みたいな役割として、真ん中で受けてスルーパス出してアシストするみたいなプレーもありましたし、今は右で出たりとか、いろいろなことを担っている。どのプレーや、プレーエリアでもやれる自信があって、今は変わった自分を出せると思います」と自信を覗かせている。

 ポルトガルで得た手応えを以て、21日と26日の北朝鮮戦でアピールを目指す相馬。その“勇ましい”ドリブルで、序列最上位へと這い上がれ。

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