チェルシー指揮官、サポーターに“クラブへの信頼”を要求「私を信頼してくれとは言わないが…」

マウリシオ・ポチェッティーノ

 チェルシーを率いるマウリシオ・ポチェッティーノ監督が、ファンに対しての要望を口にした。17日、イギリスメディア『BBC』が同監督のコメントを伝えている。

 FAカップ準々決勝が17日に行われ、チェルシーとレスターが対戦した。試合は、チェルシーが前半のうちに2点のリードを奪ったものの、51分と62分に失点を喫して同点とされてしまう。しかし、73分にレスターが退場者を出したことでチェルシーが数的有利となると、後半アディショナルタイムに途中出場のカーニー・チュクエメカが値千金の勝ち越し弾を獲得。終了間際にもノニ・マドゥエケが追加点を奪い、4-2でチェルシーが準決勝に駒を進めた。

 劇的な勝利を収めたチェルシーだったが、試合中にはスタンドから大きなブーンイングが浴びせられるなど、サポーターがチームのパフォーマンスに不満を示す場面が見られていた。インタビューに応じたポチェッティーノ監督は、「チームの状況を説明しようとするとき、もしかしたらファンにも説明する必要があるのかもしれない」と述べつつ、「私たちはそれを受け入れる必要がある」とコメント。「それは同意するかしないかという意味ではなく、受け入れる必要があるということだ」とサポーターの振る舞いを理解する姿勢を強調している。

 また、「サッカー界のファンは期待を抱いて生きており、常にクラブと選手にとって最善のものを望んでいる。期待に応えられなかったとき、それはファンにとって理解しがたいことだ」とサポーター側の心境を代弁。続けて、「私は強いし、何の問題もない。私たちは同じ方向に進み続けるつもりだ」と口にしながら、「次の試合では、チェルシーを代表しているのだから、ファンが常に無条件でチームを支えてくれることを願っている」と共闘を呼びかけた。

 さらに、「私たちはファンを喜ばせたいと思っているし、そうするつもりだ。これからシーズンが終わるまで、ファンとの良いつながりを作っていきたい」と主張。自身も批判の的となっているポチェッティーノ監督だが、「私を信頼してくれとは言わないが、彼らはクラブを信頼する必要がある」と見解を示しつつ、「なぜなら、最終的に私がここにいるのはクラブの決定によるからだ」と説明している。

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