ミランの左サイドコンビが躍動中。イブラヒモビッチのゴールシーンを演出した鮮やかな崩し方とは?

サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~

Question
テオ・エルナンデスにパスが渡る時、ラファエル・レオンはどんな動きをしたか

 セリエA第21節、ミランがアウェーでのヴェネツィア戦に3-0で勝利し、リーグ
3連勝となった。

 消化が1試合多い状況だが、首位インテルに勝ち点差1まで迫り、昨季王者である宿敵と激しいスクデッド争いを演じている。

 開始2分と早々に先制点を挙げたズラタン・イブラヒモビッチは、ここまで13試合出場で8得点目をマーク。昨年10月に40歳を迎えたエースは今季も衰えぬ得点力を見せ、この試合でドッピエッタ(2得点)を達成したテオ・エルナンデスとともにチームを牽引している。

 今回は、そのイブラヒモビッチの先制点のシーンをピックアップする。


ガッビアからテオ・エルナンデスにつなぐ時、前のレオンはどう動いただろうか

 前半2分、右サイドのアレッサンドロ・フロレンツィからピエール・カルルマッテオ・ガッビアとつなぎ、サイドチェンジでボールを左サイドに動かした。その間、左サイドハーフのラファエル・レオンがボールを受けに下りてきている。

 さらに、ガッビアが左のエルナンデスにつなぐ時、前のレオンはなにを狙っただろうか、というのがQuestionだ。

Answer
テオ・エルナンデスにボールが渡った瞬間に、釣り出した相手サイドバック裏のスペースへ

 レオンがサイドバックを釣り出して裏を狙うというシンプルな駆け引きで、左サイドを崩したシーンだ。この時、レオンが釣り出すために動いたエリアが、ポイントとなった。


レオンは左サイドに下りる動きからダッシュで相手の裏を突き、アシストにつなげた

 右サイドバックのフロレンツィから逆サイドのテオ・エルナンデスへとボールをつなぐ時、ヴェネツィアは全体的にボールサイドへとスライドしていく。

 この時、ミランのブラヒム・ディアスがハーフレーン(左サイドと中央の間)にポジションを取っていたため、ヴェネツィアの右ボランチに入ったミカエル・キュイザンスは、ブラヒム・ディアスのマークについていた。

 そこで、空いたボランチ脇の左サイドのスペースにレオンがパスを受けに下りる。マークについていたサイドバックのパスクアーレ・マッツォッキは、マークを受け渡すことができず、そのままついていくしかなかった。

 そして、テオ・エルナンデスにボールが渡った瞬間、レオンはターンして相手の裏へダッシュ。テオ・エルナンデスの絶妙なスルーパスで抜け出してサイドをえぐり、イブラヒモビッチの先制点をアシストした。

 ミランの強みであるテオ・エルナンデスとレオンという、強力な左サイドのコンビでの崩しから、エース・イブラヒモビッチのゴールが生まれた鮮やかな得点だった。

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