柏・井原正巳監督 今季限り退任を正式発表「再びJ1残留を争うことになってしまった責任を痛感」

井原正巳監督

 J1柏は4日、井原正巳監督が今季限りで退任することを正式に発表した。

 井原監督は現役時代、「アジアの壁」と称されるほど鉄壁なセンターバックとして活躍。国際Aマッチにも、2012年に元日本代表MF遠藤保仁に抜かれるまで歴代最多の122試合に出場した。柏では09年~14までヘッドコーチを務めると、福岡の監督を経て18年に再びヘッドコーチとして復帰。昨年5月にネルシーニョ前監督の退任にともなって、監督に就任した。

 今季は最終節を残してJ2降格圏内の18位磐田と勝ち点3差の16位。磐田との得失点差は7と残留が濃厚ではあるが、今季の目標として掲げていた7位以上には届かなかった。

 後任には17~20年まで徳島、21~22年まで浦和を指揮した、スペイン出身のリカルド・ロドリゲス氏の就任が決定的となっている。

 以下は井原監督がクラブを通じて発表したコメント。

 「今シーズンをもって、柏レイソルの監督を退任することになりました。ファン・サポーターの皆さま、スポンサーや自治体の方々、また選手・スタッフやチーム関係者、クラブハウスで食事や清掃、洗濯など日々支えていただいた方々をはじめ、柏レイソルに関わるすべての皆さまにご支援をいただきましたことを深く感謝申し上げます。

 選手たちは厳しい状況の中でも前向きに、常に勝利をめざして戦い続けてくれました。しかし、今季のスタート時に掲げた目標に到達できず、再びJ1残留を争うことになってしまった責任を痛感しており申し訳なく思っております。

 柏レイソルには2009年に加入して、ヘッドコーチとして10年半、監督として1年半、合計12シーズンもの間、このクラブにお世話になり、とても愛情を感じています。ファン・サポーターの皆さんはどんな時でも、日立台だけでなくアウェイでも我々を後押ししてくださいました。そのご声援に応えるためにも、最終節でJ1残留を決めることが私の使命だと感じていますし、シーズン最後まで全身全霊を注いで戦い続けます。最後までご声援をよろしくお願いいたします。12年間、誠にありがとうございました」

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