“町田撃破”の筑波大から5人がJリーグ入り 天皇杯2回戦で当時J1首位に勝利

Jリーグ加入内定会見を行った筑波大の5選手

 筑波大は2日、来季のJリーグ加入が内定しているDF沖田空(水戸)、MF角昂志郎(磐田)、MF田村蒼生(そうき、湘南)、FW半代将都(熊本)、DF福井啓太(大宮)のプロ内定者記者会見をつくば市内で行った。

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 大学サッカー界屈指の名門・筑波大から、今季は現時点で5人のJリーグ内定者が出ている。

 角、田村の両アタッカーは、それぞれJ1の磐田、湘南へ。鹿島下部組織出身の沖田は水戸入りを決断し、大津高出身の半代は熊本、大宮U18出身の福井は大宮へと“帰還”することになった。

 今季は天皇杯で旋風を巻き起こした。2回戦で当時J1首位に立っていた町田と対戦し、1―1で迎えたPK戦の末に勝ち上がりを決めた。3回戦では柏に1―2で屈したものの、0―1の後半35分に追いつき、延長戦までもつれ込む激闘を演じた。

 沖田は4年間で最も印象的だった試合に町田戦を挙げ「大学サッカーを牽引するという目標が(筑波大に)ある中、注目を集めた試合でプレーできることはすごくうれしかった。大学サッカーを背負って戦う責任を感じたし、勝利の喜びは大きかった」と振り返った。

 試合後には、一部からラフプレーを問題視する声もチームに寄せられたという。それでも角は「自分たちは何か悪いことをしたわけではないし、当時のJ1の首位に立ち向かって勝てた、それだけだった。蹴球部全体として、今までやってきた努力が報われた結果だった」と成長の糧にしたことを明かした。

 筑波大によると、現段階でのプロ内定者5人は、近年では2021年度の6人に次ぐ数字となっている。今季成績は関東大学リーグ1部準優勝、関東大学サッカートーナメント5位、総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント3位。

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