G大阪、神戸に惜敗 9年ぶりタイトルに届かず エース宇佐美貴史の負傷欠場が響いて得点奪えず

後半、ボールをクリアするG大阪・中谷進之介(右は神戸・山口蛍)(カメラ・小林 泰斗)

◆第104回 天皇杯▽決勝 G大阪0―1神戸(23日・国立競技場)

 G大阪は天皇杯決勝で神戸に0―1と敗れ、15年の天皇杯優勝以来、9年ぶりのタイトルを逃した。勝てばクラブ史上10冠目のタイトルだったが、頂点にはあと一歩届かなかった。元日本代表FW宇佐美貴史が、21日の練習で右ハムストリングスを肉離れを起こして欠場となった穴もあり、最後まで神戸ゴールを割れなかった。

 前半は小気味のいいコンビネーションで神戸陣内に侵入し、同9分にはMF山田のクロスからMFダワンが決定的なヘディングシュートを放つなど、流れをつかんだ。しかし神戸の堅い守備にはね返され、0―0で折り返した。

 0―0の後半10分、ポヤトス監督はMF倉田に代えてMFウェルトンを投入。切り札といえるブラジル人アタッカーを投入した。しかし同19分、ロングボールから神戸にチャンスをつくられ、最後はMF宮代に決められて失点。その後はFWジェバリ、MFアラーノと外国籍選手を投入して神戸ゴールをこじ開けようとした。終盤にはDF中谷をゴール前に上げたパワープレーも敢行したが、最後までゴールは割れず。前3試合では10ゴールを奪っていたが、攻撃の中心として多くの役割を担っていた宇佐美の欠場は大きかった。

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