久保建英「(先発のサイクルが)オッズ通り」中国戦先発へ戦国シャドー「攻撃で違いを見せてなんぼ」

中国戦に向けて調整した久保(カメラ・星野 浩司)

 【アモイ(中国)18日=星野浩司】サッカー日本代表は、26年北中米W杯アジア最終予選のアウェー・中国戦(19日)に向け、試合会場で練習を行った。MF久保建英(23)=Rソシエダード=の先発出場が有力。インドネシア戦(4〇0)で出番がなかったが、主戦場のシャドー(1トップ後方)争いが激化する中、年内最後の代表戦で存在感を見せつける。また、森保一監督(56)が同会場で試合前日の記者会見に臨んだ。

 久保が6万人収容のスタジアムで軽快にボールを蹴り、笑顔がはじけた。スタメンが有力なアウェー中国戦へ「チャンスがあれば頑張りたい。しっかり勝ちたい」と断言。年内最終戦を白星で飾る決意をにじませた。

 「どこのチーム、立場でも試合に出たい」と熱望したが、4―0で快勝した15日のインドネシア戦は所属クラブの日程で合流が遅く、コンディション面が考慮されて出番なし。最終予選はここまでホーム2戦で先発、アウェー3戦はベンチスタート。「今のところは(先発のサイクルが)オッズ通りにきてるんで、あとはどうなるか」と、いたずらっぽく笑った。

 Rソシエダードでは10日の首位バルセロナ戦(1〇0)で「マン・オブ・ザ・マッチ」に選ばれる活躍。右サイドを主戦場に縦突破からクロス、カットインからシュートと別格のプレーで魅せた。森保ジャパンでは最終予選が始まる9月に「(26年W杯まで)中心選手としてチームを引っ張っていきたい」と気合をみなぎらせたが、先発は2試合にとどまっている。

 主戦場のシャドー(1・5列目)は鎌田、南野が主軸に君臨し、左右のFWが本職の堂安、三笘、中村もプレーした。さらに、インドネシア戦では代表屈指の突破力を誇る伊東も新たに右シャドーに入り、万能型の旗手らも控える。ライバルは2ポジション以上をこなせる中、基本的に1つのポジションで起用される久保が序列を上げるには、より結果が求められる。

 「攻撃で違いを見せてなんぼ」と自覚し、9月に1得点2アシストを記録したホーム戦に続き、中国戦で「結果」を求める。久保がクラブ、代表で得点した試合は36戦不敗(34勝2分け)。正念場の一戦で、チームに勝利をもたらすゴールを強気に狙う。

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