J1札幌、逆転残留へ ペトロヴィッチ監督が残り4戦全勝ノルマを厳命…3日・C大阪戦

練習後、荒野主将(左)と話し込んだペトロヴィッチ監督

 J1北海道コンサドーレ札幌ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(67)が、逆転残留へ残り4戦全勝ノルマを掲げた。チームは2日、札幌・宮の沢で3日のホーム・C大阪戦に向けて最終調整。降格圏の19位にとどまる状況にも奇跡を信じて旗を振った。

 練習時間の大半をグラウンド脇に座り、選手たちを見守ったペトロヴィッチ監督は「残り4試合すべて勝つことが残留を実現するために求められる」と、絶対ノルマを口にした。

 8位・C大阪とは半年前の5月3日に対戦し、敵地で1―1で引き分けた。前節には18位・磐田に敗れており、「札幌に対するモチベーションは非常に高い」と警戒しつつ、「我々もそれに負けずに打ち勝つという強い思いがあるのは間違いない」と断言。気力で2連勝をつかみとるつもりだ。

 残留圏の17位・柏とは勝ち点7差だが、C大阪に勝てば18位に上がる可能性もある。風向きが変わればチームの士気もグンと上がる。この日は土曜日とあって練習場にサポーターが多く詰めかけ、「我々のサポーターはスーパーだ。明日に向けて戦うぞという雰囲気をつくってくれている」と力を得た様子。百戦錬磨の指揮官が絶対に負けられない一戦必勝の精神で戦い抜く。(飯塚 康博)

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