【ルヴァン杯】新潟が後半ATにPKで追いつき同点 悲願の初タイトルへ望みをつなぎ延長へ

後半アディショナルタイム、新潟・小見洋太が同点となるPKを決める(カメラ・堺 恒志)

◆YBCルヴァン杯▽決勝 新潟―名古屋(2日・国立)

 新潟が後半アディショナルタイムで2―2に追いつき、延長戦へと持ち込んだ。

 この日の上越新幹線の午前の便は指定席がほぼ満席。観客動員数もルヴァン杯決勝史上最多となる6万2517人とスタジアムでは試合開始前から熱気あふれていた。

 しかし、雨が降りしきる聖地・国立で、主導権を名古屋に握られた。前半31分にGK阿部航斗のパスミスからFW永井謙佑に先制点決められると、同42分にもMF和泉竜司のパスから永井に2点目となる追加点。日本代表にも選ばれた経験のある35歳のベテランFWに圧倒された。

 攻撃でもチャンスを作りながらもGKランゲラックの牙城を崩すことが出来ず。今季限りでの退団が決まっている在籍7年目の助っ人から得点を取れないまま前半を折り返した。

 しかし後半26分、新潟から押し寄せたサポーターの前で選手が底力を発揮する。MFダニーロゴメスがドリブルでキープし右サイドから左足でゴール前にクロスを上げると、MF谷口海斗が頭で合わせ1点を返す。

 さらなるドラマが、後半アディショナルタイムに起こった。FW小見洋太がエリア内で倒されPKを獲得する。そのままPKのキッカーを務めた小見がゴール右に決め、劇的な同点劇となった。試合終盤ぎりぎりの場面で執念を見せ延長に持ち込んだ。

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