なでしこ佐々木監督代行「今の選手はおとなしすぎる。我を表に出さなきゃダメ」 若手増の女子代表にゲキ

会見したなでしこジャパンの佐々木則夫監督代行(カメラ・越川 亘)

 サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」の佐々木則夫監督代行(66)が25日、韓国女子代表との国際親善試合(26日)に向けて国立競技場で記者会見を行った。

 2011年女子W杯で日本を世界一に導いた佐々木氏は、8年ぶりになでしこジャパンを指揮する。今回は9月のU―20女子コロンビアW杯で準優勝した“ヤングなでしこ”から、FW松窪真心ら4人が選出されるなど、フレッシュな若手選手が並んだ。

 佐々木監督代行は「非常に平均年齢は若く、食事をしてても若い選手たちが非常にうるさい、元気がある。いい調和を取りながらオン・オフ過ごして頑張ってくれてるので、期待している。若い、これからなでしこジャパンを背負ってくれるであろう候補選手もいるので、注目してほしい」と呼びかけた。

 また、MF澤穂希らを中心に2011年W杯優勝や12年ロンドン五輪銀メダルを獲得した当時のチームとの「違い」について明かした。

 佐々木監督代表は「以前のメンバーは非常に濃い。1人1人が味がある感じで、ボクに対してのプレッシャーも高く非常にやりずらいところもあった、個性があって。でも、彼女たちはそういうものをしっかり生かして世界で戦ってくれた。今の選手はピッチ内外でおとなしすぎるので、非常にやりやすい。しかし、そういうところだけではダメなので、相手と戦わなきゃいけない中で、選手間で変化を感じ、厳しい状況でも歯を食いしばって戦う。もっと貪欲なところをこれから評価していかなきゃいけない。技術的な要素は優勝時の選手より高いが、その中の結集力、1人1人が持ってるものを出す我を表に出さなきゃダメだと思う」と強調した。

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