鎌田大地「チームも個人も難しい時期」クリスタルパレス、先制しながら逆転負け 今季未勝利続く

◇プレミアリーグ第6節 エバートン2-1クリスタルパレス(9月28日、英国・リバプール・グディソン・パーク)

 9月28日、英国ではプレミアリーグの第6節が7試合行われ、日本代表MF鎌田大地(28)が所属するクリスタルパレスはアウェイで古豪エバートンと対戦。鎌田は前節のマンチェスターU戦に続きこの試合も3-4-3の左インサイドハーフで先発。前半10分の先制点につながるプレーを見せて、幸先の良いスタートを切ったが、エバートンの同点弾は鎌田のスルーパスをカットされて起点となった。

 前半10分、クリスタルパレスが奪ったコーナーキック。右コーナーからPA内の右サイドにいた鎌田にショート・コーナー。しかしこのボールが流れてエバートンMFリンドストロムが足元に収めた。しかしここから鎌田が技ありのスライディングタックルでボールを奪い返し、コーナーキックを蹴ったウォートンにリターンした。

 ここからウォートンがクロス。このボールに逆サイドにいたDFラクロワが頭を合わせて、ニアサイドに落とすと、ワンバウンドしたボールをグエーイが至近距離から右足で押し込み、クリスタルパレスがアウェイで先制した。

 前半は勢いに乗ったクリスタルパレスが押せ押せの展開。鎌田も中盤の底で安定感のあるプレーを見せて、味方の攻勢を助けた。

 ところが後半2分に同点に追いつかれて流れが大きく変わる。鎌田が前方のエゼに出したスルーパスをエバートンのベテランDFヤングがインターセプトして、左にいたMFマクニールに横パス。そして24歳MFが左足をPAのやや外右サイドからきれいに振り抜き、華麗なベンドボールを蹴ってゴール左隅のトップコーナーにスーパーゴールを決めた。

 ここからホームのエバートンが攻勢になる。そして同9分、またもマクニールがゴールを奪い逆転に成功した。

 後半に1点をリードされたクリスタルパレスのグラスナー監督は、後半17分、ダブルボランチの布陣から鎌田に代えてFWのサールを送り出して逆転を狙った。

 しかしこの交代策は実らず、試合はこのまま2-1で終了。クリスタルパレスはこの敗戦で3分3敗となり、未勝利のまま6節を終えた。

 逆転負けについて鎌田は「もちろん結果は自分達にとって良くないものになってしまったし、今はチームとしても個人としてもかなり難しくなってきているなと思います」とコメント。調子自体は悪くは見ないが、「まあ自分達の今の問題はチームとしてやらなくてはいけないことができていないということ。守備でもこうしなければいけないということがチームとしてできていない」と続けて、チーム状態の悪さを心配した。

 またプレミアリーグを6戦して「どのチームも前にいい選手がいると思う。これまでいろんなチームを見てきたが、見ているのとやるのではまた全く違うと思う。とにかくいい選手がいるリーグです」と話して、イングランドの一部リーグの印象を語った。

 クリスタルパレスの次戦は6節の勝利でリーグ首位に躍り出たリバプールをホームに迎えて対戦。厳しいチーム状態で好調の強豪との対戦を控え、鎌田のプレリアリーグ1年目の挑戦はこれからも続く。

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