J2清水 MF原輝綺が市船の先輩FW矢村を封じる…22日・藤枝と今季2度目の静岡ダービー

市船橋の先輩・矢村封じを誓った清水・原(左=カメラ・武藤 瑞基)

 J2清水エスパルスと藤枝MYFCは22日、今季2度目のダービー(藤枝サ)を迎える。2位の清水は19日、遠征先の徳島から帰静し、一部選手は三保で調整。MF原輝綺(26)が千葉・市船橋高先輩のFW矢村封じを誓った。

 清水の守備職人が藤枝の前に立ちはだかる。18日のアウェー・徳島戦(2〇1)に帯同しなかった原はこの日、三保で調整。ダービーについて問われると「自分たちから崩れないように粘り強くやるだけ」と表情を引き締めた。

 ターゲットは直近5戦5発、ここまでリーグ4位の13ゴールを挙げている矢村だ。「前を向かせると怖い」と、1学年上の高校の先輩を警戒する。右サイドバックで出場した際は前線へのボールの供給を断ちきり、3バックに移行した際は自ら体を張って食い止める構えだ。「要注意だけど、とらわれ過ぎてもよくない。いつも通りやれば問題ない」とうなずいた。

 自身は8月10日の群馬戦を最後に故障離脱し、今月14日の山口戦で復帰した。4試合ぶりにフル出場し「けがなくやれて良かった」とホッとした表情で振り返った。今節は6月23日の秋田戦以来約3か月ぶりのデーゲーム。「うまくコントロールしながらできれば」と気温なども頭に入れながらクレバーにプレーする。

 藤枝とは今季ホームで1―0。ただ昨季、敵地では0―2と完敗している。「難しい試合になると思うが、今のチームにはその難しい試合を勝ち切る力がある」。清水は藤枝、横浜FCに連勝した上で、3位の長崎が2試合で勝ち点1以下なら最短で29日に昇格が決定する。先輩に仕事をさせず、目の前に迫ったゴールテープへチームを加速させる。

(武藤 瑞基)

ジャンルで探す