北澤豪氏、MF守田英正の攻守にわたる安定感を高評価「プレーの先取りができている」

前半、競り合う守田英正(中)(カメラ・宮崎 亮太

◆国際親善試合 日本2―0米国(23日、デュッセルドルフ・アレーナ)

 日本は試合の立ち上がりからW杯本番のような緊張感で入り、うまくペースを握った。攻守の切り替えが素晴らしく、トップ下で相手の間に顔を出す鎌田を生かすことに成功した。鎌田や久保の左サイド起用含め、所属クラブで見せているプレーを代表に還元させていた。後半に流れが相手に傾きかけたところで、タイプの違う三笘、堂安を投入した効果も出た。欲を言えば2点目をもう少し早く取りたかったが、終盤に相手がプレスをかけてきた中で、かわしながら三笘にパスを入れたビルドアップも見事だった。

 中でも印象的だったのは守田だ。鎌田へのアシストも含め、プレーの先取りができている。ボランチでコンビを組む遠藤が(前に)出ていくシーンが多いが、その分守備では空いてくるスペースを埋め、攻撃でもいいつなぎ役になっている。ポジション取りのミスもないところが素晴らしい。W杯本番では少ないチャンスを決めきる決定力が大事になってくるが、同時に安定感がなければそこにつなげていけない。攻守にわたる安定感を出すのは、守田と遠藤のふたりだ。

 しかし守田と遠藤のダブルボランチが機能した要因には、久保や伊東、そして鎌田、前田のプレスバックがあったことも確かだ。久保もRソシエダードでは守備でボールを奪いきる回数が増えており、継続的にやってきた守備の意識など、所属クラブで取り組んできたことの効果が代表にもつながっている。選手個々が持ち味を出し、相手が出てくる終盤に追加点を奪って勝ち切った試合は、大きな自信になるはずだ。

スポーツ報知評論家)

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