森保ジャパン2-0白星発進 隙を見せない必然の完勝劇

 日本代表の森保一監督

 日本代表の森保一監督 (C)デイリースポーツ

 サッカー日本代表は、W杯カタール大会アジア2次予選・ミャンマー戦(10日・ヤンゴン)に臨み、前半16分にMF中島翔哉(25)=ポルト=の得点で先制、同26分にはMF南野拓実(24)=ザルツブルク=が加点して2-0で勝利した。7大会連続の夢舞台に向けて白星発進。FIFAランクでは格下の相手だったが、初戦の難しさに加えて、降りしきる強い雨に、ぬかるんだピッチとタフな環境を乗り越えての勝利。決定力不足という課題は残りながらも、評価すべきは隙を見せない試合運びだった。

 苦い経験を糧に、成功に変えた。考え方はシンプルそのものだった。攻撃は崩しきることにこだわらず、遠めからでもシュートを打つ。守備ではわずかなリスクも安全策で排除。普段通りと言える後方からの細かな組み立ては、選手たちが確実と判断した時だけ。勇気を持つことも忘れない一方で、曖昧な判断はなかった。

 秀逸だったのは、相手にわずかな隙すら与えなかったこと。キックオフの笛からわずか10秒ほど。DF長友は目の前に転がった五分のボールを、ためらうことなく前線へと大きくフィード。同29分にカウンターを食らった際も、DF吉田が同様のプレーを選択した。

 ハーフタイムにはピッチ上で水たまりができているエリア、ボールが走るエリアをそれぞれ選手が「情報交換をしていた」と森保監督は語る。足元の技術が高いDF冨安もシンプルにクリアすれば、GK権田も無理にキャッチにいかず、シュートをキッチリとはじき返した。“アクシデント”を狙う攻撃の芽を摘み、失点の危機はほとんど作らせず。難しい環境下で必然の完封劇を演じた。

 得点は前半の2得点だけで追加点はなし。明確な課題である一方で、「勝ったことで良し」と課題を直視しない選手は皆無。個の能力差は明白ながら、むしろ中島の個人技が詰まった先制点がなければと思えば、あらためてアジア予選の難しさが強調される。

 4年前のシンガポール戦、16年9月の最終予選・UAE戦、さかのぼればブラジルW杯など、理想と現実の折り合いがうまくいかずに手痛い“授業料”を払ってきた。ジャイアントキリングの野心を燃やす相手が嫌がることを90分間遂行し、心を折る。この戦いを続けながら課題修正に取り組むことが、さらなる進化につながる。

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