攻防に合わせ水道使用量も「乱高下」…ドイツ戦の中継開始で急減、先制許したら増加

日本がドイツを撃破し、サポーターも喜びを爆発させた(24日午前0時頃、さいたま市浦和区で)

 サッカー・FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会で、日本代表が強豪のドイツ代表を相手に劇的な逆転勝利を収めた。「サッカーのまちづくり」を進めるさいたま市の繁華街では23日夜、歓喜に沸く市民らの姿が見られた。

 約150人のサポーターが詰めかけた同市浦和区の居酒屋「酒蔵力(りき) 浦和本店」は、MF堂安律選手の同点弾に続き、FW浅野拓磨選手の決勝点で、ボルテージは最高潮に達した。試合終了のホイッスルの後は「ニッポン」コールが何度も繰り返された。

 サムライブルーの服を着た主婦(60)は「粘り強い守備で逆転できたと思う。神様のご褒美みたい」と興奮気味だった。

■一喜一憂 水道使用量でみる…三郷の場合

 日本代表の初戦には、多くの家庭もテレビ中継にくぎ付けになったことだろう。23日夜から24日未明の埼玉県三郷市の水道使用量をみると、緊迫した攻防や歓喜の瞬間の前後はトイレや風呂、炊事などでの水の利用が少なかったことがうかがえる。

 使用量は夜遅くなるにつれて減少するのが通常だが、この夜は試合展開とともに大きく変動した。

 NHKのテレビ中継が始まった頃から、使用量は急減した。午後10時に試合が始まるとさらに減った。だが、日本がドイツに先制を許すと「もう無理か」と諦めた人が多かったのか、水の利用はいったん増える。トイレに立つ人が多かったとみられるハーフタイムから後半の初めのうちは、大きな動きはなかった。

 ところが、後半12分にMF三笘薫選手と浅野選手が登場した後、使用量は目に見えて減少。日本が猛攻を仕掛けていった時間帯と重なる。同点、そして勝ち越しを決めたゴールの前後は急減し、試合終了直後の24日午前0時0分には、この夜の最少を記録した。

 普段なら水道の利用は朝まで少ない状態が続くが、同日は未明に一時増加した。歓喜の時間が一段落し、日常生活に戻ったということだろう。

 この夜の水道使用量は「まさに乱高下でした」と市水道部。「水道トラブルがないよう、次戦もしっかり管理したい」としている。(大須賀軒一)

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