J1は降格規定を残すべきだった リーグ再開も練習試合のような雰囲気 

武田修宏氏

武田修宏の直言‼】ようやくJ1も再開して、日本もサッカーのある日常が戻ってきたね。もちろん、新型コロナウイルスの感染防止のために様々な対策が取られ、無観客での試合だから以前と同じ風景ではない。その中で全力プレーを見せてくれた選手や試合運営に携わったスタッフには心からリスペクトしたいし、JリーグOBとして感謝の意を表したい。

 とはいえ、純粋なサッカー目線で試合を見ていると、4か月の中断によるコンディションのばらつきが目立った。それ以上に気になったのは選手の「気持ち」の部分。今季はコロナの影響で過密日程となり、特例でJ1、J2は下部リーグへの降格がなくなった。これにより「執念」みたいなものが感じられなかったんだよね。

 負けても淡々としている選手や監督が少なくなく、やっぱり練習試合のような雰囲気なんだよ。同点や1点負けている中での残り5分とか、絶対に1点取ってやるというプレーが見られなかったのは、降格におびえなくていいという心理が働いているんじゃないかな。そういう意味でも、やはり降格という規定は欧州各国リーグのように残すべきだったと思うよ。

 プロ選手は結果に責任を負う必要があるんだけど、今季は下位に沈んだところで選手もフロントも責任を取ることはない。

 こうした中途半端な空気のままでは、決していい方向には進まないよ。あと一歩足を出す、あと1秒全力で走るというプレーを怠り、そんな気持ちのまま来年のW杯最終予選を迎えたら…。代表チームへの影響が心配だね。(元日本代表FW)

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