W杯予選最年少出場!久保建商戦がヒートアップ

【ミャンマー・ヤンゴン10日発】“日本の至宝”が、日本サッカー界の歴史に新たな1ページを刻んだ。日本代表はカタールW杯アジア2次予選初戦のミャンマー戦で2―0と快勝し、7大会連続出場へ向けて好スタートを切った。注目のMF久保建英(18=マジョルカ)は後半36分から出場し、W杯予選最年少出場記録を更新。今後に向けて期待は高まるばかりで、“久保ビジネス”も本格化の様相を呈している。

 サポーターが待ち望んだ瞬間だった。後半36分、久保がMF中島翔哉(25=ポルト)に代わってピッチへ入ると、ミャンマーのサポーターからも大歓声が沸き起こった。1980年に風間八宏(現J1名古屋監督)がマークした19歳67日を抜き、18歳98日でW杯予選の最年少出場を果たした。

 交代早々に、右サイドでコンビを組むDF酒井宏樹(29=マルセイユ)からパスを受けると相手DFを引きつけて、絶妙なタイミングでヒールパス。受けた酒井がゴール前のFW鈴木武蔵(25=札幌)へクロスを上げ、あと一歩ボールに届けばゴールというビッグチャンスを演出した。

 その後も酒井とのワンツーや個人技でのドリブル突破、CKのキッカーも任され、10分あまりの間に見せ場たっぷり。ゴールこそ奪えなかったものの「予選という感じはしなかったけど、出られてよかった。これから自分で絡んでいければいい」と活躍を誓った。

 今後はMF金田喜稔が1977年6月15日の韓国戦でマークした19歳119日を更新する代表最年少ゴールに期待が集まるが、ピッチ外でも“久保フィーバー”は過熱の一途だ。

 今回試合を行ったミャンマーは欧州サッカーの人気が高いため、久保への関心も非常に高い。試合前日会見では海外報道陣から「久保は出場するのか」と異例の質問が飛んだ。さらに久保の取材対応時に記者が殺到する様子をスペインリーグが公式インスタグラムに載せるなど、海外からも熱い注目を浴びている。

 また、久保が加入したスペイン1部マジョルカは9月に入って営業担当を日本に派遣。地元紙「エル・ムンド」は「コミュニケーション担当のアルベルト・サラスと、マーケティング担当のジョアン・セラが東京に飛び、スポンサー契約締結に関心を持つ日本企業とコミュニケーションの場を持った」と報じた。

 大手広告代理店関係者が「20社くらいがマジョルカとの契約に興味を持っている」と話すように、久保を目当てにオファーが殺到している現状が判明。スタジアムの看板やベンチなどに掲出する広告、グッズ開発などで数億円規模の収益を見込んでいるという。今回はマジョルカとのスポンサー交渉だが、ここで契約を結んだ企業が今度は久保との個人契約を狙う可能性も十分。そうなればさらに数倍のビッグマネーが動きそうだ。

 さらに日本サッカー協会関係者によれば「日本代表のスポンサーも久保をCMなどに使いたがっている」。大企業ばかりの代表スポンサーも18歳に興味津々なのだ。こうした動きは世界屈指の名門レアル・マドリードの一員になったことに加えて、来夏の東京五輪の“顔”としてブランド力が向上している証し。日本の至宝を巡るフィーバーは、ますますヒートアップしそうだ。

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