”日本一”の「安打製造機」は…プロ野球通算安打数ランキング1〜5位【NPB歴代最高記録】
プロ野球 最新情報(最新ニュース)
2023年シーズンに向け、動き始めているプロ野球。2022年は中村剛也(西武)の450本塁打、山﨑康晃(DeNA)の史上最年少での200セーブなど多くの通算記録が達成された。ここでは、各カテゴリのNPB歴代最高記録ランキングトップ10を紹介していく。今回は、通算安打数編。(※成績は2022年シーズン終了時点)
5位タイ:福本豊 2543安打(実働期間1969-1988)
生年月日:1947年11月7日
身長/体重:169センチ/68キロ
投打:左投左打
経歴:(大鉄高-松下電器-)阪急
ドラフト:1968年ドラフト7位
20年間、阪急一筋でチームを支えた福本。前人未到の1065盗塁を記録した世界の盗塁王として多く取り上げられているが、打撃でも球界屈指のリードオフマンとして輝きを放った。
福本は、松下電器から1968年ドラフト7位で阪急に入団した。小柄な体格もあって期待値は高くなかったが、プロ2年目の70年に外野のレギュラーに定着。75盗塁で盗塁王を獲得した。
72年には打率.301、142安打、当時の世界記録を更新する106盗塁をマークし、盗塁王と最優秀選手などに輝いた。
タイトル受賞歴を見ると、70年から13年連続盗塁王、4度の最多安打(1973、74、77、78年)を獲得。
その他にも、72年から12年連続ダイヤモンドグラブ賞(現ゴールデン・グラブ賞)、ベストナイン10度(1972〜74、76〜82年)などを受賞している。
長年に渡ってチームのリードオフマンを担い、75年から3年連続日本一を達成するなど阪急の黄金期を作った。
5位タイ:衣笠祥雄 2543安打(実働期間1965-1987)
生年月日:1947年1月18日
身長/体重:175センチ/73キロ
投打:右投右打
経歴:(平安高-)広島、広島東洋
通算2215試合連続出場のNPB記録を持つ衣笠。その鉄人ぶりとともに、長打力が光る打撃でも球史に名を刻んだ。
1965年に平安高から広島に入団。68年に内野のレギュラーを獲得すると、毎年のように高水準の打撃成績を残し続けた。
また、74年4月から79年5月まで678試合連続フルイニング出場を継続。71年から17年連続全試合出場を果たした。
タイトル受賞歴は、1976年に盗塁王(31盗塁)と、84年の最多打点(102打点)。
特に84年は打率.329、31本塁打、102打点、11盗塁の成績でチームを日本一に導き、自身は最優秀選手に輝いた。
また、その他の歴代記録でも、本塁打(504本塁打・7位タイ)、打点(1448打点・11位)、得点(1372得点・6位)など多くのカテゴリで上位にランクインした。
第4位:門田博光 2566安打(実働期間1970-1992)
生年月日:1948年2月26日
身長/体重:170センチ/81キロ
投打:左投左打
経歴:(天理高-クラレ岡山-)南海-オリックス-福岡ダイエー
ドラフト:1969年ドラフト2位
小柄な体格から、歴代3位の567本塁打を放った門田。ホームランアーチストとして知られているが、安打数も計2566本を数えた。
門田は、クラレ岡山から1969年ドラフト2位で南海に入団。プロ2年目の71年に打率.300、自己最多の152安打、31本塁打、120打点の成績で最多打点を獲得し、レギュラーの座を確固たるものにした。
以降は、78年までに打率3割以上を5度記録するなど中距離タイプの好打者として活躍していたが、79年に負った右足のアキレス腱断裂を機に、長距離打者へとシフトチェンジ。
80年に41本塁打を放ってカムバックすると、翌81年には44本塁打で初の最多本塁打を受賞した。
タイトル受賞歴を見ると、最多本塁打3度(1981、83、88年)、最多打点2度(1971年、88年)、最高出塁率3度(1981、87、88年)。
特に40歳で迎えた88年シーズンでは、打率.311、44本塁打、125打点、出塁率.429をマークし、チームは5位に沈んだが、史上最年長で最優秀選手に輝いた。また、晩年はオリックス、ダイエーで2年間ずつプレーを続けた。
第3位:王貞治 2786安打(実働期間1959-1980)
生年月日:1940年5月20日
身長/体重:177センチ/79キロ
投打:左投左打
経歴:(早稲田実-)読売
通算868本塁打などのアンタッチャブルレコードを保持する王は、出場試合数に続き安打数でも3位となっている。
早稲田実から1959年に巨人へ入団した王。プロ2年目の61年に正一塁手となり、4年目の62年以降は「フラミンゴ打法」でプロ野球界を席巻した。
安打数を見ると、打撃改造した62年から21年連続100安打以上を記録。
語り継がれる本塁打数では、62年から19年連続30本塁打以上をマーク。長らくシーズン記録となっていた55本塁打は、64年(当時24歳)に生まれた。
実働22年間で最多本塁打15度、最多打点13度、最多出塁率(現最高出塁率)12度、最優秀選手9度受賞はいずれも歴代最多。
その他にも、18年連続ベストナイン、9年連続ダイヤモンドグラブ賞(現ゴールデン・グラブ賞)など主要打撃部門以外の成績を見ても、レジェンドといえるだろう。
第2位:野村克也 2901安打(実働期間1954-1980)
生年月日:1935年6月29日
身長/体重:175センチ/85キロ
投打:右投右打
経歴:(峰山高-)南海-ロッテ-西武
球界を彩った名捕手・野村が、出場試合数に続いて2位にランクインした。
峰山高から1954年にテスト生として南海に入団。プロ3年目の57年に正捕手の座を掴むと、攻守に置いてチームの支柱に。
屈指の強打者としても名を馳せ、65年には打率.320、42本塁打、110打点で戦後初の三冠王に輝いた。
以降も捕手という負担の大きいポジションを守りながら、好成績を残し続けた野村。計21シーズンで100試合以上に出場し、最優秀選手などに輝いた63年には、捕手登録選手史上初の全試合フルイニング出場を達成した。
1970年からは、選手兼任監督(プレイングマネージャー)として現役を続け、78年はロッテ、79、80年は西武でプレー。
実働26年間で最多本塁打9度、最多打点7度、最優秀選手5度はいずれもパ・リーグ最多で、ベストナイン19度は王貞治を上回る歴代最多の記録となっている。
第1位:張本勲 3085安打(実働期間1959-1981)
生年月日:1940年6月19日
身長/体重:181センチ/85キロ
投打:左投左打
経歴:(広島・松本商-浪華商-)東映、日拓、日本ハム-読売-ロッテ
通算3085安打を放った張本が、2位以下を大きく引き離してトップに立った。
浪華商から1959年に東映に入団した張本。イチローに並ぶ7度の首位打者に輝き、歴代最高の“安打製造機”として知られる。
入団から20年連続で100試合以上に出場し、100安打以上をマーク。
NPB唯一の3000安打に加え、500本塁打と300盗塁もクリアしており、通算打率も3割超え。さらには、「3割300本300盗塁」と脅威の“通算トリプルスリー”を達成している。
当時は最多安打の表彰がなかったため、同タイトルの受賞はないが、その打棒で複数のタイトルを戴冠。
首位打者7度、パ・リーグ最多記録となる最高出塁率9度を獲得。ベストナイン受賞も計16度を数えた。
01/27 10:00
ベースボールチャンネル