伝説級の輝き! エンゼルスの歴代最強打者5人。トラウト、大谷翔平へと続く系譜

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 シーズン後半に入って低迷ぎみのロサンゼルス・エンゼルスだが、このチームは以前から伝説級とも言える強打者を数多く輩出てきた。大谷翔平も先日“野球の神様”ベーブ・ルース以来の「2桁勝利&2桁本塁打」を達成するなど、大きな注目を集めている。今回は、中でも「歴代最強」とも言える打者5人を紹介する。

 

 

大谷翔平

出身:岩手県
投打:右投左打
身長/体重:193cm/97kg
生年月日:1994年7月5日
ドラフト:2012年ドラフト1位
 
 今やエンゼルスのスターとして、ピッチャー・バッターの両方で成績を残している大谷翔平。これからもたくさんの伝説を残してくれるはずだが、大谷は現時点でも最強打者と言って遜色ないだろう。
 
 振り返れば2012年、花巻東高校で160kmを出した日から、大谷の伝説は始まった。地方球場でよくある「スピードガンの故障ではないか」と考えた人も、決して少なくなかったはずである。しかし、2013年のオープン戦、東北楽天イーグルスの森山周に157km/hのストレートを投げ込み、「スピードガンの故障」ではなかったことを証明した。

 もはや160km/hを投げても驚かなくなった今の時代、その時代の先駆者が大谷翔平だった。北海道日本ファイターズに入団して4年目の2016年、投手として10勝4敗、防御率は1.86。野手として打率.322・22本塁打という離れ業を見せた活躍は、ファイターズファン以外の方も記憶に残っているだろう。
 
 そして2021年、こちらも入団4年目のエンゼルスで、投手として9勝を記録。さらに、野手として46本、100打点という異次元の成績を残し、イチロー氏以来のMVPを獲得した。46本塁打は球団史上2位、長打率.592は同8位の数字だ。
 
 トレードの噂もあった大谷だが、2022年シーズンはエンゼルスへの残留が確定。来シーズン以降の去就が気になるが、まずはエンゼルスでさらなる活躍を期待したい。

マイク・トラウト

出身:ニュージャージー州バインランド
投打:右投右打
身長/体重:188cm/107kg
生年月日:1991年8月7日
ドラフト:2009年アマチュアドラフト1巡目
 
 大谷とともにエンゼルスを引っ張っている強打者が、マイク・トラウトである。2021年は出場試合数が36にとどまったものの、打率.333で8本塁打。もしトラウトがシーズンを通して活躍していれば、大谷の数字もまた違ったものとなっていただろう。
 
 2011年にメジャーデビューを果たすと、3年目の2012年に打率.326・30本塁打を記録した。また、この年はキャリアハイの49盗塁を記録。「強打」が持ち味の選手ではあるが、実は非常に足も速い選手である。強打と俊足の両方を武器として、見事に新人王を獲得した。

 その後もトラウトはエンゼルスの主力として試合に出続け、幾度となく打率3割、または3割に近い数字を記録し続けた。。OPSは球団史上トップ3を独占、トップ10のうち7つがトラウトである。また、2019年の45本塁打というキャリアハイを筆頭に、現時点(2022/08/09)で334本塁打を放っている。
 
 トラウトの場合、通算打率3割・300本塁打・300盗塁という「生涯トリプルスリー」を達成することも期待されているが、現時点(2022/08/09)で盗塁数は204。特に直近3シーズンは合計しても盗塁が4という数字なので、生涯トリプルスリーの達成には盗塁数を増やすことが必要だ。とはいえ、生涯トリプルスリーを達成できる可能性があるだけでも、伝説級の打者ということに変わりはない。

ブラディミール・ゲレーロ

出身:ドミニカ共和国ペラヴィア州ニサオ
投打:右投右打
身長/体重:190cm/106kg
生年月日:1975年2月9日
ドラフト:-
 
 現在、トロントブルージェイズの主砲として君臨するブラディミール・ゲレーロJr.。2021年は打率3割超え・48本塁打を記録したが、その父に当たるのがエンゼルスで活躍したブラディミール・ゲレーロだ。
 
 ブラディミール・ゲレーロは、モントリオール・エクスポズ(現:ワシントン・ナショナルズ)でプロ入りを果たす。1996年、センター前にプロ初ヒットを放つと、同シーズンにはプロ初本塁打を記録。そして1998年、159試合で打率.324(202安打)・38本塁打・109打点を記録し、瞬く間にスターの仲間入りを果たす。99年にはオールスターに出場しただけでなく、シルバースラッガー賞を受賞した。

 2003年オフ、FA権を行使してアナハイム・エンゼルス(現:ロサンゼルス・エンゼルス)に移籍。移籍初年度で打率.337・39本塁打・126打点の活躍を見せ、チームを地区優勝に導く。この年にはシーズンMVPにも輝き、強打者の名をほしいままにした。
 
 ブラディミール・ゲレーロは2004〜2009年の6年間エンゼルスに在籍し、通算で173本の本塁打を放つ活躍を見せた。ブラディミール・ゲレーロJr.もまた、父の記録に近いアーチの数を見せてくれるのだろうか。

トロイ・グロース

出身:カリフォルニア州ターザナ
投打:右投右打
身長/体重:195cm/111kg
生年月日:1976年8月3日
ドラフト:1997年ドラフト1巡目
 
 大谷が2021年に46本塁打を記録したが、その時によく名前が出たのがトロイ・グロースだ。なぜなら、グロースはエンゼルスのシーズン最多本塁打記録を持っているからである。
 
 グロースは内野手で主に3塁を守っていた。1997年のドラフトでアナハイム・エンゼルスに入団すると、2年目の1999年から主力の座を掴む。99年シーズンは打率.240、143個の三振を喫しながらも、モー・ボーンの次に多い29本塁打を放ち、非凡な才能を見せつけていた。

 そして2000年、159試合の出場で47本塁打を記録し、本塁打王のタイトルを獲得。エンゼルスに欠かせない存在となった。2001年は41本塁打を放ち、2年連続で40本塁打の大活躍。2004年オフにアリゾナ・ダイヤモンドバックスへ移籍し、その後もブルージェイズなどで強打を発揮し続けた。
 
 2021年の大谷はハイペースで本塁打を量産したものの、グロースの本塁打数にはあと1本及ばず。「モチベーションの維持」という観点からさまざまな記事が出ているが、大谷はグロースの本塁打記録を塗り替えることができるだろうか。

ティム・サーモン

出身:カリフォルニア州ロングビーチ
投打:右投右打
身長/体重:190cm/90kg
生年月日:1968年8月24日
ドラフト:1989年ドラフト3巡目
 
 入団から引退までエンゼルス一筋でプレーし、「ミスターエンゼル」と呼ばれたティム・サーモンも、エンゼルスを代表する強打者だ。入団3年目の1992年にメジャーデビューを果たし、同シーズンで2本塁打を放つ。そして93年には142試合に出場し、打率.283・31本塁打・95打点を記録した。
 
 大谷は2018年に新人王を受賞したが、球団史上初めて新人王を受賞したのは1993年のサーモンだ。2012年にはマイク・トラウトが新人王を受賞しており、エンゼルスの野手で新人王を受賞したのは、サーモン、トラウト、大谷の3人だけ。球団史上初という部分に、サーモンの凄さが見て取れるはずだ。

 サーモンはメジャー通算で1674安打、299本塁打を記録して現役を引退。カリフォルニア・エンゼルス、アナハイム・エンゼルス・ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムの3つの球団名でプレーし続けたミスターエンゼルは、コメンテーターとして第2の人生を歩んでいる。

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