反省から学んだ指導 元甲子園球児だったレッド吉田さんが息子と追い続ける夢

お笑いコンビTIMのレッド吉田さん【写真:編集部】

お笑いコンビTIMのレッド吉田さん【写真:編集部】

レッド吉田の育成奮闘記、連載第1回

 高校時代に甲子園に出場したお笑いコンビTIMのレッド吉田さんは、5人の子どもを持つ父親。現在、小学5年生の三男・運(めぐる)くんをプロ野球選手にするため、親子二人三脚で奮闘している。毎回、テーマを決めて、子育てや野球を指導する難しさなどを語ってもらう連載「レッド吉田の“巡る”野球界」。1回目のテーマは「子育ての反省」です。

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 こんにちは。レッド吉田です。野球を愛するお父さんたち、子どもたちを愛するお父さんたち、僕も父親として迷ったり悩んだりしながら、子どもと一緒に野球をしています。きっと、同じ気持ちのお父さんもいるはずです。僕の経験や考えが少しでも、皆さんの悩み解消につながればと思って連載を始めることにしました。

 まずは、家族構成を簡単に説明します。妻との間には5人の子どもに恵まれました。長男と次男は成人し、長女は高校生で、次女が中学生。末っ子の三男・運(めぐる)は小学5年生です。

 運は小学2年生の時に野球を始めました。10歳年上の次男が野球をしていたので、その練習を見て「運もやらせてー」と自然にバットやボールを握っていました。運は小学4年生になって学童野球のチームに入りましたが、僕はここでチームのコーチを務めることにしました。そして、息子がプロ野球選手になるために、息子と同じように歩こうと決めました。

 実は熱心になる理由には、僕自身の子育ての反省があります。反省というと長男と次男に怒られるかもしれませんが、申し訳なかったなと。僕自身が野球を大好きだったので、長男を小学2年生から地元の教室に入れました。元巨人の後藤孝志さん(現巨人1軍野手チーフコーチ)と原俊介さん(現・東海大相模監督)が教えてくださる教室です。小学4年生の時に、見学に行った学童で長男をプレーさせることにしたのですが、ここで僕のスイッチが入りました。

 本格的に野球を始めようとしたばかりの長男に、しっかりと形を教えないといけないと思ったのが間違いでした。自分が野球をやっていたこともあって、「そうじゃない、違う」、「捕球は体の中」、「バットを最短距離で出して素振りをしろ」とあれこれ口出してしまいました。長男は楽しそうではなかったですね。野球と並行してバスケットをやっていたのですが、半年後に野球を辞めてバスケットに専念すると言ってきました。今振り返ると、まずは楽しくやることが何よりも大切だったんですよね。いつか野球に帰ってくると思っていましたが、その時は来ませんでした。

次男には厳しくしないように心がけた野球指導

 長男の時の反省を踏まえて、次男には厳しくし過ぎないようにしました。幼稚園の時から長男と同じ野球教室に通っていたので、小学1年生の時から誰よりも上手かったですね。次男は小学4年生になって、リトルリーグに行きたいと言ってきました。当時は、いい仲間が揃ってきていたので、「今の仲間とやろう」とリトルを止めればよかったのですが、その時は「硬式に早く慣れておいた方がいいのではないか」と考えていました。

 僕自身は中学まで軟式だったので、高校で硬式の打ち方や弾み方に慣れるまで時間がかかってしまいました。次男には硬式を握らせておいた方がいいという焦りがあったんですね。結局、次男は2か月で肘をけがしました。そこから1年くらいは、治って投げると痛みが出るという繰り返し。投手で中学、高校に進んでほしいと考えていたので、ピッチングしか教えていませんでした。

 中学でも野球を続けましたが、スイッチが入らなかったんでしょうね。レギュラーで活躍することはできませんでした。僕も土日はレギュラーの仕事があって、次男の試合を一切見られなかった。毎週見に行けていたら、次男の変化は把握できたはずです。もっと近くで見て、アドバイスをする時期が必要だったのではないか。けがで挫折をした時もありましたから。

 次男は埼玉県の強豪高校に進んで野球部に入りました。監督もチームメートもよく、3年生ではメンバーに入ってくれました。ただ、その進路は正しかったのかなと思う時もあります。僕の中で都内のあまり野球が強くない高校より、埼玉県の強豪高校の方がいいのではないかという気持ちがあって、次男には後者の方を勧めていました。もし、都内の高校で主力としてプレーしていたら、もっと伸びていた可能性もあったんじゃないかなと。

 末っ子の三男には長男と次男の反省を生かして、どうやったら子どもが納得できる野球人生を送れるのかを日々、考えています。僕自身の野球熱、指導熱は上がっていますが、今回は冷静な部分もあります。学童のコーチを始めて半年が経ちます。コーチをしているのは「がっつり入り込んでやらないと見えないものがある」と感じたからです。

 どうやって学童野球に向き合うのか、まだまだ、もがきながら子育てをしています。三男には小学校卒業までの期間で、野球IQと順応力を身に付けてほしいと思っています。そうすれば中学校で中心選手となり、その自信が高校につながるはずです。その子に合った子育てが必要なのは分かっていますが、その方法を見つけるのは簡単ではないですよね。

○プロフィール
レッド吉田 1965年10月30日生まれ、京都府出身。名門・東山(京都)で1983年の夏の甲子園に出場する。ゴルゴ松本とともにお笑いコンビ・TIMを結成し、バラエティ番組で人気に。野球が大好きで、5児の父としても奮闘中。三男・運(めぐる)くんをプロ野球選手にするために立ち上げたYouTubeチャンネル「レッド吉田の野球子育て奮闘記~めぐる巨人への道~」を開設中。(記事提供:First-Pitch編集部)

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