感染再拡大の地域も 新型コロナ最新情報

4点ビハインドでもなぜ勝ちパターン投入? 苦しむ鷹の先発陣と前日219球による代償

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

28日の日本ハム戦でビハインドの状況でも泉や岩嵜、モイネロを投入した

 ソフトバンクは28日、本拠地PayPayドームで行われた日本ハム戦に3-4で敗れ、今季2度目の4連敗を喫した。先発の和田が6回途中4失点で降板すると、ビハインドの状況にもかかわらず、そこから津森、泉、嘉弥真、岩嵜、モイネロと勝ちパターンの投手を投入。なんとか反撃を目指したものの、試合をひっくり返すまでには至らなかった。

 和田は2回に大田の適時打で先制点を許すと、5回には郡の適時打で1点を加えられた。6回には近藤に2ランを浴びて計4失点となり、ここでマウンドを降りることになった。

 味方打線は無得点が続いており、この段階では4点のビハインドだったが、工藤監督は2番手にここまで12試合に登板している津森を投入。さらに7回からはチーム最多の14試合に登板している泉と嘉弥真、8回と9回にはセットアッパーの岩嵜とモイネロをマウンドへ送り、勝ち試合のごとく継投策を繰り出した。

「昨日あれだけ投げていて、じゃあ今日も、というわけにはなかなかいかない。今日は負けていても泉くんだったり津森くん、岩嵜くんのところまでは使っていこうと思っていた」

 27日の敗戦が尾を引いていた。投手陣が計11四死球を与えて敗れた前日の試合では4人の投手が計219球を投げた。ビハインドの展開での中継ぎ登板の多いスチュワートJr.が57球、高橋純が36球、杉山が56球とかなりの球数を投げていた。この3人の起用は避けるとなると、勝ちパターンの投手たちを使わざるを得なかった。

モイネロは登板間隔が空いており、本人の「投げたい」という意向もあり9回に登板

 モイネロに関しては最後の登板が21日の楽天戦で1週間、登板間隔が空いていた。もともと、モイネロは間隔が空くのを好まないタイプの投手。本人の「投げたい」という意向もあったため、9回に“調整登板”の意味合いも込めて送り込むことになったが、他のリリーフ陣をリードされた状況で送り込まなければいけなくなったのは誤算だった。

 この日で泉と嘉弥真が15試合、津森と岩嵜が13試合、守護神の森が12試合と登板数が増えている。そもそも、先発投手陣が6回自責点3以内のクオリティスタートを達成したのが10試合とリーグ5位の少なさ。7回自責点2以内のハイクオリティスタートを達成したのは石川の3試合だけで、これはQS数最少の西武よりも少ない。早い段階での先発投手の降板が、リリーフ陣への皺寄せとなり、そしてこの日のような投手起用となった。

「投手全体で考えていかないといけないことかな、と思いますので、早い回に点を取られれば、負けている時は早めに交代せざるを得ない。最少失点であれば、逆転する可能性は高いと思っていますけど、その辺は考えないといけないかなと思っています」

 工藤公康監督は試合後にこう語る。この日から新助っ人のマルティネスが1軍に合流し、1日のオリックス戦で先発する見込み。2軍で好投している二保もこの9連戦中に先発すると見られている。早くも登板過多となりつつあるリリーフ陣を救うためにも、先発陣の奮起が求められている。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

ジャンルで探す