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今季も鷹を悩ます“四球病” ここまで27試合計122四球はシーズンワーストペース

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

27日の日本ハム戦で4投手で10個の四球を与え、計122四球はリーグワーストに

■日本ハム 7ー2 ソフトバンク(27日・PayPayドーム)

 27日に本拠地PayPayドームで行われた日本ハム戦に2-7で敗れたソフトバンク。先発の笠谷が3回4安打3四球3失点で降板すると、全4投手で計11四死球と課題の“四球禍”がこの日も顔を覗かせた。オリックスと引き分けた楽天に勝率差でひっくり返されて、首位の座から陥落した。

 先発の笠谷は初回、中田への四球をきっかけに渡邉への適時打で先制点を献上。3回も2死から近藤に四球を与えると、渡邉の右前安打、大田の2点適時三塁打で2点を追加された。自己最速を更新する152キロをマークし、ボールに威力はあったが、気合いが空回りしたのが、逆球を連発した。

 笠谷が3回4失点で降板すると、あとを受けた2番手のスチュワートJr.も四球が失点に絡んだ。4回は2つの四球から2失点、6回にも2点を失った。さらに3番手の高橋純も四球3つに死球が1つ、4番手の杉山も2つの四球を与えた。この日は4人の投手で計219球を投げて、10四球1死球。今季の総四球数は122個となり、リーグワーストの多さとなった。

 今季、10個以上の四球を与えた試合はこれで3試合目。ここまで27試合で122個の四球となり、シーズンに換算すれば、640個の四球を与えるペースだ。プロ野球でのシーズンワーストの四球記録は1950年の国鉄の656個。ここまで、これに匹敵するほどの量の四球を出していることになる。

「これはいかにコントロールがないのか、というのがそのまま出ているということになる」

 試合後の工藤監督も当然、険しい表情だった。「四球がキッカケで点を取られている。勝負していかないといけない。打たれることはあるので、いつも言うように、しっかり勝負していくということ。足りないものは練習するしかないんですよ。4人の投手で200球を超えていると。これはいかにコントロールがないのか、というのがそのまま出ているということになる」。これまで通り、投手陣にもっと打者に勝負することを求めた。

 ただ、ここまでコントロールに苦しむと、打者との勝負どころではないようにも映る。この日、出場選手登録を抹消された高橋礼も然りだが、ストライクを取ることにいっぱいいっぱいで、打者との勝負に向かえていないのではないか。勝負にいかない、のではなく、勝負にいけない、ようにも見えてしまう。

 ソフトバンクの投手陣は、ほとんどの投手が150キロ超を誇るパワーピッチャーばかりで、その能力の高さは申し分ない。ただ、どれだけ良いボール、速いボールを投げられたところで、ストライクゾーンに、もっと言えば、ある程度狙ったところにコントロールできなければ、プロの世界ではそうそう抑えることはできない。

 2年連続のリーグ優勝、そして5年連続の日本一に向けて、やはりこの“四球禍”は悩ましい問題だ。「足りないものは練習するしかない」。そう語る工藤監督の声が強く耳に残った。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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