ハム金子弌大がメジャー打者相手に見せたこだわり「うまく惑わすことができた」

アスレチックス打線を翻弄した日本ハム・金子弌大【写真:Getty Images】

アスレチックス打線を翻弄した日本ハム・金子弌大【写真:Getty Images】

栗山監督は真っ直ぐを絶賛「真っ直ぐを投げる弌大は素敵だな」

 アスレチックスと戦った17日の「2019 MGM MLB 開幕戦 プレシーズンゲーム」(東京ドーム)で、日本ハムの金子弌大投手が存在感を光らせた。5回から2番手としてマウンドに上がると、4回を3安打無失点。3四球こそ与えたが、昨季48発の本塁打王を擁するアスレチックス打線から9つの三振を奪ってみせた。

 試合後、金子は「9奪三振は出来過ぎ」と謙遜した。立ち上がりは珍しく2四球を与え、「正直、初めはビビってしまって……」と素直な気持ちを吐露。それでも貫いたのが、自分らしい投球のスタイルだった。

 金子の武器の1つは、スプリットのように落ちるチェンジアップだ。この日も敵将ボブ・メルビン監督と4番のクリス・デービスが口を揃えて絶賛。チェンジアップそのものも素晴らしい持ち球だが、金子はそこに一工夫しているという。それがチェンジアップを含めた変化球は、ほぼ同じ球速で投げることだ。

 打者の視点から見れば、同じ腕の振りから同じ球速でボールが飛び出してくれば、球種が何か判別するのは難しい。金子は「今日特別したことではないんですけど、何を投げているか分からないと思われたいので。打者から見たら(ボールの)回転も違いますし、変化も違う。うまく惑わすことができたと思います」と胸を張った。

 もう1つ、この夜に光ったのが、真っ直ぐの出来だった。金子の真っ直ぐは平均140キロ台後半で、メジャー打者にとっては決して速い球ではない。それでも丁寧にコースに投げ分け、実際の球速以上に感じるキレや伸びを持つため、外角の真っ直ぐで三振を奪う場面も多々あった。栗山英樹監督は「質のいい真っ直ぐを投げきれれば、これだけいい打者にも勝負ができる。ファイターズの投手全員に見せてくれたし、教えてくれた」と絶賛。「真っ直ぐを投げる弌大は素敵だな」と最上級の褒め言葉を送った。

 その感動は一夜明けても収まることはなく、18日のアスレチックス戦の前にも「質のいい真っ直ぐがいかに重要か。力任せだったり、球速だけじゃない。それを証明してくれた」と称えた。

 今季から戦いの場を北海道に移した金子が、新天地でどんな投球を見せ、チームにどんな影響を与えるのか。なかなか楽しみなシーズンになりそうだ。(Full-Count編集部)

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