鷹・千賀が目指す姿 滲ませた進化への自信「チームを支える選手に」

「コウノエスポーツアカデミー」のトレーニング合宿に参加したソフトバンク・千賀滉大【写真:福谷佑介】

「コウノエスポーツアカデミー」のトレーニング合宿に参加したソフトバンク・千賀滉大【写真:福谷佑介】

「チームが上がっていくためには、まず僕と巨さんがしっかり投げること」

 ソフトバンクの千賀滉大投手が19日、福岡・久留米市内で行っている自主トレを公開した。チームメートの東浜巨投手、松本裕樹投手、西武の榎田大樹投手、ロッテの種市篤暉投手らとともに、トレーナーの鴻江寿治氏が主宰する「コウノエスポーツアカデミー」のトレーニング合宿に参加。複数のカメラを用いての動作解析などで投球フォームの微調整を行なっており、充実のオフを過ごしていることを感じさせた。

 自主トレ公開後、千賀が繰り返して発した言葉がある。「今シーズンが僕の中ではすごく楽しみです」。一度、二度、三度…。千賀は今シーズンが「楽しみ」だと言った。そこに自分への自信と期待感が感じられた。2019年、千賀滉大にとって、さらなる進化を遂げる年になるのかもしれない。

 昨季は上腕部の張りなどで度々戦線を離脱。長期離脱は避けられチームトップの13勝をマークしたものの、22試合の登板にとどまり、規定投球回にも届かなかった。「昨季はなかなかうまくいかなかったと思っていますし、悩む時間も長かった」。故障はフォームの乱れも一因にあった。このオフに鴻江氏のもと、これの修正を図っており「フォームの乱れ、コンディショニングをしっかり見つめ直して行こうと思っています」と語っている。

 千賀といえば、150キロを超えるストレートと“お化け”と称されるフォークが最大の武器。ツボにハマった時の投球は手がつけられないほど圧巻のものを見せる一方で、昨季、勝負所の敵地・西武戦で大炎上を喫したように、ここ1番での勝負弱さを露呈していたのも事実である。求められるのはシーズンを通して投げ抜くこと、そして、エースとして、ここ1番で勝てる投手になることだろう。

 今回のトレーニングキャンプには、チームで2本柱として期待される東浜も参加している。千賀にとっても、東浜は刺激を受ける存在で「チームが上がっていくためには、まず僕と巨さんがしっかり投げることが大事だと思っている。僕も巨さんに負けないようにと思っていますし、巨さんもそう思ってくれていると思います。高め合いながらやる中で周りの人も付いてくるくらいの、そういう存在になっていきたい。それくらいの自覚をもっていきたい」という。

 昨季は初めて開幕投手を託された。今季ももちろん、その候補になってくるだろう。昨季も大役には消極的だった千賀。この日も開幕への思いを問われても歯切れが悪かったが、「そこに名前が挙がるような選手でいたいと思いますし、チームを支える選手になっていかないといけないという自覚を持って入りたいと思っています」と“柱“としての自覚を覗かせた。

 千賀自身が来季の目標に掲げたのは、イニング数と防御率。「両方とも、これまでの自分を超えたいと思っています」。千賀の先発としてのキャリアハイは2016年の169イニング、防御率2.61。千賀がこれ以上の成績を残せば、ソフトバンクのリーグ優勝の可能性はグッと高まってくるだろう。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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