ラミレス、ペタジーニ、グライシンガーら 活躍すると他球団へ移る燕助っ人

ヤクルトのウラディミール・バレンティン【写真:荒川祐史】

ヤクルトのウラディミール・バレンティン【写真:荒川祐史】

林昌勇、バーネットら優秀な抑えも

 すでに1200人になろうとしているNPBの外国人選手。球史に残る選手も数多く出ている。今回は、ヤクルトとその前身球団で活躍した外国人選手について振り返ろう。

○国鉄、サンケイ、アトムズ、ヤクルトの外国人選手、安打数10傑 カッコ内は実働期間

1ラミレス 1184安打(2001-2007)ほか巨人666安打、DeNA167安打
2バレンティン 844安打(2011-2018)
3ロバーツ 750安打(1967-1973)ほか近鉄14安打
4ペタジーニ 595安打(1999-2002)ほか巨人218安打、ソフトバンク69安打
5レポーズ 428安打(1974-1977)ほか太平洋41安打
6マニエル 387安打(1976-1978・1981)ほか近鉄257安打
7マルカーノ 369安打(1983-1985)ほか阪急1049安打
8ハウエル 336安打(1992-1994)ほか巨人61安打
9ガイエル 330安打(2007-2011)
10リグス 318安打(2005-2008)

○本塁打数5傑

1バレンティン 255本塁打(2011-2018)
2ラミレス 211本塁打(2001-2007)ほか巨人148本、DeNA21本
3ロバーツ 181本塁打(1967-1973)ほか近鉄2本
4ペタジーニ 160本塁打(1999-2002)ほか巨人63本、ソフトバンク10本
5レポーズ 110本塁打(1974-1977)ほか太平洋12本

○勝利数10傑

1ブロス 28勝(1995-1997)ほか西武2勝
2ホッジス 27勝(2001-2003)ほか楽天2勝
3ハッカミー 20勝(1999-2000)
4ゴンザレス 18勝(2004-2008)ほか巨人27勝、ロッテ0勝
4ロマン 18勝(2012-2015)
6ベバリン 17勝(2003-2004)ほか横浜0勝
7ガトームソン 17勝(2005-2006)ほかソフトバンク10勝
8ブキャナン 16勝(2017-2018)
9グライシンガー 16勝(2007)ほか巨人31勝、ロッテ17勝
10林昌勇 11勝(2008-2012)
10バーネット 11勝(2010-2015)

○セーブ数5傑

1林昌勇 128セーブ(2008-2012)
2バーネット 97セーブ(2010-2015)
3オンドルセク 11セーブ(2015-2016)
4ルーキ 7セーブ(2016-2017)
5ロマン 6セーブ(2012-2015)

ペタジーニは1年目、バレンティンは3年連続で本塁打王を獲得

 東京ヤクルトスワローズは、1950年、2リーグ分立時に国鉄スワローズとして創立された。国鉄時代の外国人選手は、日系ハワイ人で大毎オリオンズから移籍した西田亨だけだ。日系以外での最初の外国人選手は、1966年のルー・ジャクソンとローマン・マヒナス。ジャクソンは67年には28本塁打するなど活躍したが、1969年の開幕直前に急死。大きなニュースとなった。

 ジャクソンとコンビを組んでいたデーブ・ロバーツは30本塁打以上を3度マーク。ラミレス、バレンティンが登場するまで、スワローズ最強外国人と言われた。

 1987年にはMLBで新人王を獲得したバリバリの現役メジャーリーガーのボブ・ホーナーが入団。デビュー戦から2試合で4本塁打という衝撃のデビューを果たしたが、日米の野球文化の差に苦しみ、シーズン中に帰国した。

 平成に入ると、ヤクルトには中南米出身の優秀な外国人選手が入団するようになる。ベネズエラ出身のロベルト・ペタジーニは、1年目にいきなり本塁打王、3年目に本塁打王、打点王。2年遅れて来日した同じくベネズエラ出身のアレックス・ラミレスは2003年に本塁打王、打点王。強力な中軸を組んだが、ともに巨人に移籍した。ラミレスは現DeNA監督。外国人初の2000本安打を記録し、今年から殿堂入り候補にノミネートされている。

 2011年、オランダ領キュラソー出身のウラディミール・バレンティンが入団。マリナーズ時代はイチローともプレーし、有望選手として注目された。バレンティンは入団1年目から3年連続で本塁打王。3年目には王貞治らの55本塁打を抜くNPB記録の60本塁打を打ってMVPに輝いた。長打力という点では、最強の外国人だといえよう。バレンティンは来年フル出場すれば、オフにはFA権を獲得し外国人枠を外れる。

 ヤクルトも投手陣はパッとしない。1995年、入団1年目に14勝を挙げたテリー・ブロスが、在籍3年で28勝を挙げ最多勝(そのほか1998年、西武で2勝)。2007年のグライシンガーも1年目で16勝を挙げ最多勝を獲得するも、翌年に巨人に移籍。その後ロッテに移り、3球団で通算64勝を挙げている。

 近年、ヤクルトは先発より救援で活躍する外国人が目立っている。林昌勇は2008年、KBO(韓国プロ野球)通算153セーブ(当時)の実績を引っ提げて来日。ヤクルトでも128セーブを挙げた。のちにメジャー移籍を経てKBOに復帰している。

 トニー・バーネットは、2015年のリーグ優勝時のクローザー。翌2016年にはレンジャーズに移籍。バーネットは来日するまでメジャーで投げたことがなく、日本での活躍が評価されてのメジャー昇格となった。

 ヤクルトの外国人選手は優秀だが、活躍すると他球団に移籍してしまうケースが多い。来季はどんな顔ぶれが活躍するだろうか。(広尾晃 / Koh Hiroo)

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