美原、強豪私学に食らいつくもコールド完敗 「八尾高校さんの分まで」果たせず

<上宮太子・美原>試合後、スタンドにあいさつする美原ナイン

 ◇令和2年大阪府高等学校野球大会3回戦 美原0―10上宮太子(2020年8月2日 くら寿司スタジアム堺)

 強豪私学に必死に食らいついたが、完敗だった。美原は春夏通算2度の甲子園出場経験を持つ上宮太子に投打で圧倒され5回コールド負け。昨秋から指揮を執り、初めての夏を終えた植慎太郎監督は「悔しいけど、これが実力なのかな」と寂しげな笑みを浮かべた。

 複雑な思いを胸に戦った。前回の2回戦・八尾戦は7回裏に八尾がベンチ外の選手を代打で出場させたとして、今大会初の没収試合となった。美原は直前まで3―9でリードを許していたが、大会規定により9―0で勝利。試合終了直後は「うれしいわけでもないし複雑な気持ちだった」と植監督。それでも「八尾高校さんの分まで勝たないといけない」と気持ちを切り替え、この日「1番・捕手」で出場した和田啓太郎主将も「八尾高校の分まで勝つためにも、コールド負けはなしにしよう」と仲間を鼓舞。思い描いた結果とはならなかったが、2投手をリードした和田主将は「全力を出し切れました」と充実の表情だった。

 公式戦2勝を目標に、昨冬は関大野球部員から筋力トレーニング法の指南を受けるなど、練習量を大幅にアップ。これまでの緩い空気を一新するため“脱・美原高校野球部”をテーマに掲げた1年だった。試合後、指揮官は「もっともっとやりきって、この1年間を超えていきたい」と決意を新たにした。残る8人の1、2年生とともに、美原高校野球部の新たな歴史が刻まれていく。

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