巨人・菅野 43日ぶり勝った!8回1失点9勝 雨のマツダで今季初広島斬り、20日にもM灯

◇セ・リーグ 巨人7-1広島(2019年8月14日 マツダ)

勝利し菅野(右)と握手する原監督(撮影・奥 調)

エースが正念場で意地を見せた。巨人の菅野智之投手(29)が14日、広島戦で8回を5安打1失点、6奪三振の快投。7月2日の中日戦以来43日ぶり、6試合ぶりの白星となる9勝目を挙げた。負ければ5年連続の広島戦負け越しが決まる一戦で、雨天による中断を挟みながらも奮闘。広島の自力優勝の可能性を消滅させた。

菅野は久しぶりに手にしたウイニングボールを右ポケットに大事にしまった。「苦しかったですけれど、いいピッチングをすれば、結果は結びつくと思っていた」。6試合ぶりの白星にホッとした表情を浮かべた。

台風10号が接近する中での一戦。試合序盤に雨が降り、中堅から本塁へ強い風も吹いた。1回終了後に23分間の中断もあったが、「気持ちを切らさないように。低めに丁寧に」。1―1の6回2死で鈴木を迎えるとギアを上げた。初球の直球はこの日最速の153キロを計測。「ランナーはいなくても勝負どころだと思った」。主軸を二飛に抑え、直後の勝ち越しを呼び込んだ。

8回の守備では左足首をひねって倒れ込んだ。一度ベンチに下がるも、「足は大丈夫。引くに引けなかった」とエースの意地で再びマウンドへ。8回1失点で、最後まで広島に流れを渡さなかった。

3位・広島との大一番での快投の裏には、徹底した体調管理がある。アンダーアーマー社が、NFL史上最高の選手と言われるトム・ブレイディと共同開発したスリープウエア「UAリカバリーウエア」を今春から愛用。特殊なバイオセラミック素材「セリアント」を織り込んだ裏地が吸収した体の熱を体に返すことで血流を活発にし、回復を促進する“寝間着”。何よりもコンディショニングを重視する中で疲労回復を実感し、4年ぶりに甲子園に出場した母校の東海大相模の後輩にも、上下25セット贈った。

エースの贈った勝利がナインの疲れも和らげる。台風の影響でチームは、15日に帰京予定だったが、飛行機が欠航となり、新幹線も新大阪駅―小倉駅間で始発列車から終日運転見合わせ。急きょ延泊して16日に移動後の阪神戦(東京ドーム)となったが、最高潮のムードで臨める。

菅野はマツダ今季3戦目で初白星。開幕カード以来の広島戦勝ち越しで、5年連続のシーズン負け越しもこの日は阻んだ。2位・DeNA、3位・広島とのゲーム差は4と4・5に。「最後は笑って終われるように」。5年ぶりのリーグ優勝へ、エースがギアを上げてきた。(青森 正宣)

○…巨人が広島に勝ち、広島の自力優勝が消滅。自力優勝の可能性を残すのは巨人とDeNAの2チームになった。巨人の最短マジック点灯日は20日。巨人が同日の中日戦まで4連勝、DeNAが阪神戦まで4連敗でM23が出る。

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