阪神・近本「キナ・チカ」相棒と連打で初打点 虎25イニングぶり得点「が取れて良かった」

◇セ・リーグ 阪神6-3中日(2019年8月14日 ナゴヤD)

6回2死、右越えソロの木浪(左)は近本とハイタッチをかわす(撮影・大森 寛明)

“相棒”の一打を無駄にするわけにはいかなかった。阪神は3日間にまたいたゼロ行進が続いていた5回2死。近本は同期入団の木浪が代打で放った待望を右前打を見届け、一層集中力を高めて打席へ向かった。2球目の直球を持ち味の思い切りのいいスイングで振り抜いた打球は中堅・大島の頭を越える適時二塁打となった。

「2アウトからでしたけど、木浪がしっかりいい形で出てくれたし、後ろにつなげられるようにと思っていた。真っすぐをうまく叩けました」

初回も左中間への二塁打。2安打を積み重ね、今季通算124安打まで伸ばした。球団新人では歴代5位で並んでいた徳網茂氏を抜き、4位の赤星憲広氏(本紙評論家)まであと4本。残り33試合で1位の高山の136本の更新はほぼ確実な勢いだ。

思えば、開幕前に猛虎最大の話題は「キナ・チカ」の躍動だった。木浪はオープン戦で12球団最多の22安打。一方の近本も安定した結果を出し、3月29日のヤクルトとの開幕戦では「1番・木浪」、「2番・近本」で並んだ。開幕戦での新人1、2番は球団史上初の出来事として名を刻んだ。以降は明暗が分かれ、木浪は2軍降格も経験。互いを認め合い、切磋琢磨(せっさたくま)する関係だけに「キナ・チカ」の連打で初めて記録した1点は近本にとっても格別だった。

しかも、叩き出したのはチームにとっても25イニングぶりの得点。「浜中(打撃)コーチからもミーティングで“得点できていないので、振っていこう”という話があった。あそこで点が取れて良かった」。貧打にあえぐ打線にあって2試合連続2安打は新人とは思えぬ頼もしさ。まだまだ苦しい戦いが続く中、背番号5の1打席1打席が虎党の楽しみとなってきた。(山添 晴治)

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