大谷翔平が渋く快記録、松井秀喜に並ぶ日本選手最多のシリーズ9得点…歴代4位タイ

 20日(日本時間21日)にロサンゼルスで行われた米大リーグのナ・リーグ優勝決定シリーズ第6戦で、ドジャース(西地区1位)がメッツ(東地区3位)を10―5で下して、4年ぶりのリーグ優勝とワールドシリーズ進出を決めた。このシリーズでは、2本塁打を放つなど大谷翔平も活躍。あまり日頃は話題にならない分野で、歴史的な記録もマークした。(デジタル編集部)

6回、適時打を放った大谷(20日)=片岡航希撮影

 大谷はこの日の第6戦も4打数2安打1打点2得点と活躍し、勝利に貢献した。シリーズ6戦トータルでは、打率3割6分4厘、2本塁打、6打点。盗塁はポストシーズンに入り記録していないが、しっかりと主砲と1番打者の役割を果たした。

 そんな中、ひそかな記録も達成した。第6戦でも2度ホームを踏み、シリーズ合計は9得点。これは、記録サイト「ベースボール・リファレンス」によると、2004年の松井秀喜ヤンキース)と並ぶ日本選手最多で、メジャー全体でも歴代4位タイの快記録だ。ちなみに最多は2004年のカルロス・ベルトラン(アストロ)の12だ。

 大谷はこのシリーズ、31打席で8本のヒットを放ったほか、6試合連続で9四球を選ぶなど、17度も出塁し、出塁率は5割4分8厘。後続のベッツやエドマン、マンシーなどが好調で、5試合でホームを踏んだ。特に第4戦では、本塁打と3打席連続四球で4度もホームにかえった。

ワールドシリーズ進出を決め、記者会見で喜びを語る大谷(20日)=片岡航希撮影

 このシリーズは6試合で2本塁打、ポストシーズン通算では11試合で3本塁打と決して、結果が出ていないわけではない。それなのに大谷の場合、期待が大きすぎて物足りなく感じてしまうが、チームの勝利に直結する「得点」というカテゴリーで、歴代4位の大記録も打ち立てていた。

 大谷は試合後の記者会見で、先制された直後の初回にヒットを放ち、エドマンの二塁打でホームを踏んだ第1打席について「先頭打者として、チームに流れを戻せるような仕事がしたいと思っていた。結果的にいい打席になった」と話した。また、ワールドシリーズについては「僕がずっと出たいと思っていた。今この瞬間からそこを目指して、そこで勝つだけだと思って、切り替えたい」とした。

ジャンルで探す