ドジャース大谷翔平、好走塁のち「暴走」…「石ころ」の審判にホームイン妨げられる

2回2死1、2塁、ベッツ(奥)の適時打で2塁へ進む1塁走者の大谷(9日)=片岡航希撮影

 9日(日本時間10日)に行われた米大リーグ、ナ・リーグの地区シリーズ第4戦、パドレス―ドジャース戦で、珍しいシーンがあり、ドジャース大谷翔平が本塁タッチアウトとなった。(デジタル編集部)

 二回に右前適時打を放ち、チームの2得点目を挙げた大谷。5点リードの四回は、足で沸かせた。

 一死からストレートの四球で出塁すると、続くベッツの右中間寄りの中飛でタッチアップし二塁へ。中堅手はやや驚いたように二塁へ返球したが、大谷の足が勝った。今シリーズ、まだ盗塁はない大谷だが、初めてそのスピードと思い切りのいい走塁を披露した。

4回2死2塁、T・エルナンデスの内野安打で本塁を狙うもアウトになる2塁走者の大谷(9日)=片岡航希撮影

 さらに、T・エルナンデスの三塁線のゴロをマチャドがグラブに当てながらはじくと(記録はヒット)、大谷は一気に本塁へ。しかし、はじかれたボールが、「フェア」とジェスチャーで示す三塁塁審の左腕に当たってしまった。マチャドがこれを拾ってバックホームすると、楽々とタッチアウト。野球のルール上、審判はグラウンドの石ころと同じ扱いとなり、打球が審判に当たっても、そのままプレーが続行される。大谷にとっては不運だったが、三塁ベースコーチは止めていて、結果的に暴走となった。

 とはいえ、果敢な走塁は大谷の特長。積極的な姿勢で、チームを引っ張っている。

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