大谷翔平、初のプレーオフに緊張は「ノー」…メッツ千賀滉大はけがから復帰し第1戦で先発

 【ロサンゼルス=帯津智昭】米大リーグ、ナ・リーグの地区シリーズ(5日開幕、5回戦制)に臨むドジャースの大谷と山本が4日、ドジャースタジアムで記者会見し、ダルビッシュと松井が所属するパドレスとの対戦に向けて意気込みを語った。フィリーズと対戦するメッツは、5日の第1戦で千賀がけがから復帰して先発する。

パドレス戦前に「同地区のライバルで、みんなの士気も高い」

 大谷にとって、メジャー7年目で初めてとなるプレーオフが始まる。地区シリーズ第1戦前日の記者会見では、米メディアから緊張しているかと問われると、「ノー」と英語で即答し、笑いを誘った。

 普段の試合後の取材時に比べ、大谷は自分の思いを多く語り、大舞台を前に気持ちを高ぶらせていると感じられた。

 第2戦に先発予定のダルビッシュとの対戦については、「僕の小さい頃のスター選手。ポストシーズンでやれるかもしれないというのは自分にとってもすごく大きい」と力を込め、「(当初は第2戦先発予定だった山本)由伸と投げ合うのを個人的には望んでいた」と少し残念がった。

 ナ・リーグ西地区でしのぎを削ってきたパドレスとの決戦。「同地区のライバルが相手なので、なおさら、みんなの士気も高い。(移籍)1年目でそういうところでプレーできるというのをまず感謝したい」

 レギュラーシーズンで「54本塁打、59盗塁」という驚異的な成績を残した大谷の一挙手一投足に注目が集まるシリーズとなる。(帯津智昭)

初戦先発の山本由伸「責任を持って全力で投げたい」

 第1戦先発の山本は「ファンの方の声援はすごく力になると思う。自分の実力以上のものを出すことができたら」と語った。当初は6日の第2戦での先発を言い渡され、前倒しで第1戦になることを伝えられたのは3日の練習前という。「多少、びっくりするところもあった。初戦は流れを左右するのが大きい。責任を持って全力で投げたい」と気を引き締めた。

千賀滉大「僕は言われたところ、ただそれだけ」

 右肩の故障で出遅れ、その後もけがのために今季のレギュラーシーズンは7月26日の1試合だけの登板にとどまった千賀が、大一番で先発を任された。米メディアによると、「僕自身は言われたところ、10球で終わりなら10球だし、200球と言われたら200球、ただそれだけだと思う」と語った。ブルワーズとのワイルドカードシリーズ第3戦で九回に逆転して勝ち上がったチームの勢いに乗りたいところだ。

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