大谷翔平がまたマルチで打率アップ、残り1試合で逆転「三冠王」の条件は…

 【デンバー(米コロラド州)=帯津智昭】米大リーグ・ドジャースの大谷翔平は28日(日本時間29日)、1番指名打者で出場した敵地でのロッキーズ戦で5打数2安打、六回に今季58盗塁目となる二盗を決めた。打率3割1分となり、ナ・リーグトップのアラエス(パドレス)と4厘差で29日のレギュラーシーズン最終戦を迎える。54本塁打、130打点はいずれもリーグトップの大谷は、逆転で首位打者となれば、2012年のカブレラ(当時タイガース)以来の三冠王となる。ドジャースは13―2で大勝し、先発の山本由伸が5回4安打2失点で、6月1日以来の7勝目(2敗)を挙げた。

1回無死、安打を放つ大谷(28日)=片岡航希撮影

 大谷は632打数196安打で、アラエスは634打数199安打。打率3割1分3厘8毛のアラエスが29日の最終戦を欠場した場合、大谷は3打数3安打でも打率は3割1分3厘3毛で届かない。4打数4安打の場合は636打数200安打で3割1分4厘4毛で上回る。アラエスが出場し、4打数無安打なら打率3割1分2厘となり、大谷が4打数3安打なら3割1分3厘で逆転する。

 いずれにせよ、大谷が安打を積み重ねない限り、逆転での三冠王は難しい。9月の月間打率が3割9分8厘と絶好調で、19日には6安打10打点をマークした大谷。ロバーツ監督は「ショウヘイがまた大活躍できるかどうか、見てみよう」と語る。1打席ごとの結果が重みを増すレギュラーシーズン最終戦となりそうだ。

ジャンルで探す