大谷翔平が9回に53号で同点、ベッツの本塁打でサヨナラ勝ち…盗塁は2増えて55に

 【サンディエゴ(米カリフォルニア州)=平沢祐】米大リーグは22日、各地で行われ、ドジャースの大谷はロッキーズ戦に1番指名打者(DH)で出場し、九回に同点の53号ソロを放ち、6―5の逆転サヨナラ勝ちに貢献した。2盗塁で今季55盗塁に到達。2得点でシーズン128得点とし、イチロー(当時マリナーズ)が2001年に記録した日本選手最多の127得点を抜いた。先発の山本は3回5安打4失点。カブスの今永はナショナルズ戦に先発し、7回無失点で今季15勝目を挙げた。試合は5―0。ホワイトソックス戦に先発したパドレスのダルビッシュは日本選手で初めてメジャー通算2000奪三振を達成した。七回途中2失点。チームは4―2で勝った。

9回無死、同点となる53号ソロを放ち、喜ぶ大谷(22日)=片岡航希撮影

シーズン128得点でイチロー超える

 1点を追う九回、先頭の大谷の打球は右中間スタンドへ。同点の53号ソロとなり、大谷は走りながらベンチに向かって叫び、左腕を突き上げた。歓声が鳴りやまない中、続くベッツが左越えソロを放つと、選手たちはベンチを飛び出し、歓喜の輪を作った。2者連続本塁打で、劇的なサヨナラ勝ちとなった。

 三、七回に二盗を決めて55盗塁とし、七回はフリーマンの適時打で生還。九回のソロを含め128得点に到達した。日本選手の得点と盗塁のシーズン最多は2001年にイチロー(当時マリナーズ)がマークした127得点、56盗塁で、得点は抜き、盗塁はあと一つに迫った。

 4安打で打率は3割1厘に上昇。ロバーツ監督は「彼は今、人間とは思えない。ショウヘイのように長い間、集中力を維持している選手は見たことがない」と絶賛した。(ロサンゼルス 帯津智昭)

ジャンルで探す