「53-55」の大谷翔平にロバーツ監督「彼は今、人間とは思えない」…盗塁成功率は93%

9回無死、同点となる53号ソロを放ち、喜びを爆発させる大谷(22日)=片岡航希撮影

 【ロサンゼルス=帯津智昭】米大リーグ・ドジャースの大谷翔平は22日(日本時間23日)、2盗塁を決めて今季55盗塁とし、九回に同点の53号ソロ本塁打を放った。前人未到の記録をさらに伸ばし、「53本塁打、55盗塁」となった。1番指名打者で出場した本拠地ロサンゼルスでのロッキーズ戦で5打数4安打1打点。ドジャースは九回、大谷、ベッツの2者連続本塁打で6―5でサヨナラ勝ちした。

9回無死、同点となる53号ソロを放ち左手を突き上げる大谷(22日)=片岡航希撮影

 1点差で迎えた九回、先頭の大谷の打球は右中間へ。値千金の同点の53号ソロとなり、大谷は走りながらベンチに向かって左腕を突き上げた。歓声が鳴りやまない中、続くベッツが左越えソロを放つと、大谷をはじめ選手たちはベンチを飛び出し、歓喜の輪を作った。2者連続本塁打で、劇的なサヨナラ勝ちとなった。

 ロバーツ監督は「彼は今、人間とは思えない。ショウヘイのように長い間、集中している選手を見たことがない」と絶賛した。

7回2死2塁、フリーマンの適時打で快足を飛ばし、生還する2塁走者・大谷(22日)=片岡航希撮影

 2試合ぶりの一発でパワーを見せつけた一方で、2盗塁を決めてスピードでも流れを作った。三回、七回にそれぞれ二盗を決めた。七回はフリーマンの適時打でホームを踏み、九回のソロを含めシーズン128得点に到達。盗塁は5試合連続で、7月23日から32回連続の成功となり、成功率は93%となった。日本人選手の1シーズンの得点と盗塁の最多記録は、2001年にイチロー(当時マリナーズ)がマークした127得点、56盗塁。大谷は得点でイチローを抜き、盗塁ではあと一つに迫った。

 この日は山本由伸が先発し、3回5安打4失点で降板。勝敗はつかなかった。

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