大谷翔平が50盗塁にリーチ…記録で並ばれたロバーツ監督「盗塁できるように準備、それは才能」

 【マイアミ(米フロリダ州)=帯津智昭】米大リーグ・ドジャース大谷翔平は18日(日本時間19日)、今季49盗塁目となる二盗を決めた。1番指名打者(DH)で出場した敵地マイアミでのマーリンズ戦。節目の50盗塁まで、あと一つに迫った。

 通算243盗塁を誇るロバーツ監督が現役時代にマークしたシーズン最多の盗塁数「49」に、大谷が並んだ。

1回無死1塁、2盗を決める大谷。送球がそれる間に3塁に進んだ(18日)=片岡航希撮影

 盗塁しにくいとされる左投手がマウンドにいても、大谷にためらいはなかった。2番ベッツの初球に迷わずスタート。足から滑り込み、捕手から二塁への送球がそれてセーフとなり、外野方向にボールが転がっていくのを見て一気に三塁に進んだ。

 相手捕手のフォーテスは強肩のため、指揮官は悪送球になることを期待していたという。「いい送球だったらアウトになっていた。彼のスピードのために送球を急がないといけなかった」と分析した。

 前日には48号2ランを放ってパワーを見せつけ、今度はスピードでファンを魅了した大谷。「私は残念ながら49個で止まってしまったけどね。彼は何というシーズンを送っているんだろう」とロバーツ監督は言う。「DHとして打てることは素晴らしいが、それ以上に驚くべきことは、盗塁できるように準備し続けていることだ。それは技術であり、才能だ」とたたえた。

 レギュラーシーズンはあと10試合残っており、メジャー史上初の「50本塁打、50盗塁」は目前だ。

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