【DeNA】「チーム自体が1つになっていくっていうのを感じながらできたシーズンだった」アップ更改の佐々木千隼が日本一に満足感


◆ 現役ドラフトから日本一へ

 DeNAの佐々木千隼が21日、球団事務所にて契約を更改。推定3000万から「500万アップ」でサインした。

 現役ドラフトでロッテから移籍しての初年度は、23年の2登板から28登板と飛躍。球団とは「お互いハッピーな形で終われてとても良かったねと」笑顔で労われたと明かした。

 中継ぎとしてブルペンを支えた一年に「横浜には来る前から明るいチームだなっていうイメージを持ってました。1年間一緒に戦ってみて、イメージ通りだなっていう風には感じましたし、ここ2年間やっぱり成績も出せてなかったですけど、ある程度投げることができたので、まだまだ自分もできるんじゃないかなっていう風に感じました」と自己評価。続けて「新しい環境にやってきて、いろんな取り組みだったり、新しい人のいろんな人の話だったり、そういうのがすごい新鮮で、本当に充実した1年になりました」と総括した。

 今年の活躍については、ひとつには絞れないとしながらも「いままでやってこなかった取り組みが何個もあって。その1つは、データを見ながらブルペンでピッチングしたりだとか、自分のフォームのメカニクスを数値化して、それを読み取って、ここが弱いとか強いとかそ。ういう取り組みをした」とデータ重視が功を奏したと告白。日本一チームの一員となったことには「後半戦から日本シリーズまで行くにつれて、毎週毎週、なんかチームが1つになっていくというか、ブルペンだけではなくてチーム自体がそこに向かって1つになっていくっていうのを感じながら、できたシーズンだったのかなっていうのは思います」と誇らしげにコメントした。

 来季には「チームとしてはリーグ優勝を逃してしまったんで、リーグ優勝して日本一連覇とチーム全員が思ってると思いますし、個人的にはなんなんとか優勝にどんな形であれ貢献したいなっていうのは思ってます。痒いところに手が届く存在で、どんな場面でもいきたいなと思っております」と決意した。

 現役ドラフトから日本一へと登り詰めた佐々木千隼。来季もチームに欠かせぬ存在として、強気に腕を振り続ける。


取材・文・写真:萩原孝弘

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