侍ジャパンの4番として打線を引っ張る森下翔太　井端監督「得点が入りやすいか常々考えてくれている」

　「自分の状態としてはぼちぼちかなと思っているので、東京に来てもう1個状態やパフォーマンスを上げられるように。試合前に練習があるので、そこでもしっかり自分のやるべきことをやって試合に臨みたいと思います」。

　侍ジャパンの4番・森下翔太（阪神）は、オープニングラウンドで打率.571、1本塁打、6打点、得点圏打率.333の成績を残し、21日からのスーパーラウンドに挑む。

　4番打者として意識していることについて、「自分の役割としては得点を取る、プラスして自分は4番に座っていますけど、後ろにも頼りになる良いバッターが揃っているので、そこにチャンスメイク出来るような形になれば打線が機能してくると思う。繋ぎ役もしますし、点を還す役割を担っているところがうまく日本打線が回って、結果を残せている要因かなと思っています」と語った。

　森下は昨年行われた日本シリーズではシリーズ通算打点の新人記録を更新する活躍で優秀選手賞を受賞するなど、大舞台に強い。「自分の中では全て技術だと思っているので、自分が自信を持って打席を立てなければ、チャンスで打てないと思っている。そこまでにどれだけの技術、準備をして打席に入れるか、打席に入った時にはあまり何も意識せずにやってきたことを信じて打席に立っている」と話し、「初対戦のピッチャーが多い中で、ある程度打てているのは自分の技術に自信を持てているからというのがあると思います」と分析。

　井端弘和監督は森下について「まだ終わってないですけど、十分仕事をしてくれていますし、変わらず得点圏の時にはどうやったら得点が入りやすいか常々考えてくれている。思い切ってという時には思い切っていってくれている。あと4試合変わらずやってくれればいいなと思います」と信頼を寄せる。

　森下は「世界一しか見ていない」とキッパリ。「アメリカ戦にしっかり勝って、勢いをつけて、歓声を力に変えて世界一になりたいと思います」と宣言した。

（取材＝ニッポン放送アナウンサー・洗川雄司）