早大、明大との優勝決定戦を制し春秋連覇48回目の優勝!小宮山監督「無事優勝することが出来ました!」


【東京六大学野球・優勝決定戦】
● 明大 0 - 4早大 〇
(早大2季連続48回目のリーグ優勝)

 勝ち点4、8勝3敗2分けの同率首位で並んだ早大と明大による優勝決定戦は、早大が4対0で制し、春秋連覇、2季連続48回目の優勝を果たした。

 早大は、敗れた早慶戦1回戦から中2日で伊藤樹投手(3年・仙台育英)が先発で登板し、明大は左腕の毛利海大投手(3年・福岡大大濠)が先発した。

 早大は2回、4番で主将の印出太一捕手(4年・中京大中京)が先頭で右前へ安打で出塁すると、ここで小宮山悟監督は犠打ではなく、バスターを選択。5番の前田健伸内野手(3年・大阪桐蔭)がこれに応え、三遊間へ緩いゴロを転がした。守る明大は、ショート・宗山塁内野手(4年・広陵)がバックハンドで捕球を試みるも追いつけず、左前への安打に。その後、一死二・三塁とチャンスを拡げた早大は、7番・中村敢晴内野手(4年・筑陽学園)が明大・毛利の甘く入った137キロのボールを捉え、三遊間を破る左前適時打。序盤のうちに早大が先制した。

 早大は5回、楽天ドラフト5位指名の3番・吉納翼外野手(4年・東邦)が、明大の2番手左腕・千葉汐凱投手(4年・千葉黎明)から右越えの二塁打。さらに連続四球で一死満塁と再びチャンスを迎える。ここで6番・小澤周平内野手(3年・健大高崎)が千葉の124キロ初球に合わせ、左中間へ2点適時二塁打。さらに、代わった3番手右腕・山田翔太投手(4年・札幌第一)から二死一・三塁とし、8番・石郷岡大成外野手(3年・早稲田実)が143キロのストレートを左前へ運ぶ適時打。3点を加えた早大が4-0と明大を突き放した。

 投げては中2日で登板した早大のエース伊藤樹が明大打線を3安打に抑え、9回114球の完封。春の優勝では9回二死からの登板だったが、連覇の今秋は一人で最後まで投げ切り、胴上げ投手となった。

 小宮山悟監督は「おかげさまで無事優勝することが出来ました。ありがとうございます」と喜び、「試合中は平常心に臨めということで送り出し、見事な試合だったと思います」と選手たちを労った。

 明治神宮大会に向けては「春選手権に向けて六大学の代表として、なんとか選手権をという気持ちで臨んだのですが、あと一歩のところで青山学院にやられました。今回東都は青学が出てくれますので、決勝で青山学院と対戦できるように。そして、今度こそ六大学の代表として日本一になれるように頑張りたいと思います」と決意を述べた。

(取材=ニッポン放送アナウンサー・洗川雄司

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