ソフトバンクの日本S連勝は「14」でストップ…投手陣が計8四球の制球難、高木豊氏「DeNA東はゼロ。その差が出た」


◆ スチュワート4回降板「代えどきが難しかったと思う」

 SMBC日本シリーズ2024第3戦はDeNAが4-1で勝利。ソフトバンクは今シリーズ初黒星で通算2勝1敗となり、2018年から続いていた日本シリーズの連勝は「14」で止まった。

 先発のスチュワート・ジュニアは初回、一死三塁のピンチを招き内野ゴロの間に先制点を献上。3回と4回はいずれも四球絡みで無死一、二塁のピンチを招いたものの、2イニングとも要所で踏ん張りゼロを重ねた。小久保裕紀監督は5回から継投策を決断。スチュワートは4回69球、3安打1失点、4奪三振3四球の内容で降板となった。

 5回に登板した大津亮介は、いきなり先頭の桑原将志に勝ち越しのソロ被弾。その後も連続四球などで無死満塁のピンチを招き、5番・筒香嘉智に右犠飛を許し一死しか奪えずマウンドを降りた。2点ビハインドで迎えた8回は、5番手の杉山一樹が四球絡みで1失点。ソフトバンク投手陣は計8四球を記録してしまった。

 打線はDeNA先発・東克樹に要所を締められ、7回までに10安打を記録するも1得点止まり。8回以降は相手リリーフ陣から得点を奪えず、今シリーズ初黒星を喫した。

 4回で降板となったスチュワートについて、29日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』に解説者として出演した館山昌平氏は「元々フォアボールのリスクはあるピッチャーだが、初回にストレートがワンバウンドしていた。これはキャッチャーとしてはちょっと信じられない現象」と苦言。番組MCを務めた高木豊氏は「不安定さがあるというか、やっぱりバント処理とかに弱いと思う。森(敬斗)がセーフティバントの構えを見せた途端に制球を乱した」と私見を述べた。

 同じく解説者として出演した坂口智隆氏は「ベンチとしても代えどきがすごく難しかったと思う。フォアボールでランナーを溜めて、ひとりで三振を取って帰ってくる。難しい投手だが、投げているボール自体はすごい球もある。今日はよく4回で代えたと僕は思います」と早めの継投策を評価。この意見に高木氏は「いい投手であることは間違いないが、制球が悪かった。東と対比したときに、東は(四球が)ゼロ。スチュワートを含めソフトバンク全体では8四球。その差が出た」と、投手陣全体での制球難が白星を遠ざけたと結論づけた。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』

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