ロッテ・坂本光士郎「進化しないといけない」〜10月29日のZOZOマリン秋季練習〜


 ロッテの秋季練習が29日、ZOZOマリンスタジアムで行われた。

 坂本は昨季51試合に登板して、16ホールド、防御率3.21の活躍を見せたが、今季は開幕一軍を逃し、37試合に登板して11ホールド、防御率5.73と悔しいシーズンに終わった。

 今季に向けて体を大きくしたが、上半身と下半身を連動して投げることがシーズン通してできたのか訊くと、「元が体自体小さかったし、パワーだったり、1年間投げ抜く体力がなかった。今年はウエイトだったりして体を大きくしたことで、やらなかった方が良かったとも思っていないですし、むしろ進化しないといけない。今年もウエイトだったり、体を大きくするところはしていきたいと思います」と話す。

 それを踏まえて、「昨年のオフは体を大きくすることだけ目標にやっていたので、硬い筋肉だけではなく、柔らかい筋肉というのを目標に。1シーズン戦える体にしていきたいなと思っています」と秋季練習から1年間戦える体づくりを行なっていく。

 来年は「毎年、中継ぎなので50試合投げたいですし、ホールドというのも中継ぎの評価になってくると思うので、そこはできるだけ多く取りたい」と、今季できなかった50試合登板達成を目指す。


◆ 中村稔、ストレートの質と新球種習得目指す

 中村稔弥は今季もロングリリーフを中心に17試合・34イニングを投げて、1勝0敗、防御率3.71の成績を残した。

 今季に向けて“ストレートの質”をこだわりトレーニングに励んできたが、「シーズン最終盤になると真っ直ぐの球速も落ちてきていた。終盤もしっかり強い球が投げられるように、やっていかないといけないなと思いました」と振り返る。

 今季も一軍と二軍を往復したが、一軍で安定して活躍するために「真っ直ぐの質の高さともう1個カウント、決め球かなと思います」と話し、この秋季練習では「体力強化と真っ直ぐの質を上げるのと、もう1個新しい変化球を覚える練習したい」と、改めてストレートの質、新しい変化球を覚えていく考えを示した。

◆ 池田「自分が変わりすぎた」

 池田来翔は昨季40試合に出場して、打率.269、2本塁打、8打点だったが、今季は21試合の出場で打率.111、1打点と、チャンスを掴むことができなかった。

 池田は昨季、一軍で結果を残せた時は「一つ芯を持っていたというか、やるべきことがわかっていたので結果が出た」と分析し、今季に関しては「それがなかったので自分でも色々やりすぎた感じがします。自分が変わりすぎたというのがありますね」と振り返る。

 芯を持つために必要なことについて「自分はどういう選手か、自分がどういうバッターか、それがわかっていないと見つからないと思います」と自分を知ることを挙げた。

 そして、この秋は「悔しい思いをして、立場的には最後の方だと思うので自分のやるべきことをしっかり、自分のことがわかった中で練習していますね」とのこと。“芯”の部分に関しては、この秋季練習で「徐々に固まってきていると思います」と好感触を掴んでいる。

取材・文=岩下雄太

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