「夢が叶ったようだ」強行出場フリーマンの歴史的一発でドジャース先勝 WS第2戦は山本由伸が先発へ
LOS ANGELES, CA - OCTOBER 25: Freddie Freeman #5 of the Los Angeles Dodgers is given a Gatorade shower after hitting a walk-off grand slam in the tenth inning of Game 1 of the 2024 World Series presented by Capital One between the New York Yankees and the Los Angeles Dodgers at Dodger Stadium on Friday, October 25, 2024 in Los Angeles, California. The Los Angeles Dodgers won 6-3.(Photo by Daniel Shirey/MLB Photos via Getty Images)
○ ドジャース 6x-3 ヤンキース ●
<現地時間10月25日 ドジャー・スタジアム>
ロサンゼルス・ドジャースのフレディ・フリーマン内野手(35)が現地時間25日、ヤンキースとのワールドシリーズ第1戦に「3番・一塁手」でフル出場。ワールドシリーズ史上初となる逆転サヨナラ満塁弾を放ち、初戦勝利に導いた。
フリーマンは9月26日のパドレス戦、地区優勝を決めた本拠地レギュラーシーズン最終戦で右足首を捻挫。それでも負傷者リストには入らず、ポストシーズンで強行出場を続けた。地区シリーズ、優勝決定シリーズで計3試合の欠場がありながら、ワールドシリーズ第1戦で復帰。第1打席では左翼線へ安打を放ち、左翼手バードゥーゴの処理がもたつく間に全力疾走で三塁を陥れた。
そして1点を追う延長10回裏、前打者のムーキー・ベッツが申告敬遠を受け、二死満塁の好機で第5打席に入ると、6番手左腕コルテスの初球フォーシームを一振りで仕留め、値千金の一発を右翼スタンドへ。打った瞬間確信したフリーマンはバットを高く掲げ、本拠地ファンは大熱狂。ダイヤモンドをゆっくりと一周し、本塁で手荒い祝福を受けた。
試合後、興奮冷めやらぬ様子で現地放送局のインタビューに答えたフリーマンは「夢が叶ったようだ。でもまだ1勝。あと3試合取る」とコメント。本塁打の場面については「内角の速球を狙っていた。タイミングよく弾き返すことが出来た」と振り返った。
足首の状態を問われると「かなり良い。ここ6日間しっかり治療を受け、準備してきた。足首は問題無い」と明かした。ホームイン直後には客席の父親に駆け寄り、抱き合って喜びを爆発。「子供の頃、父が毎日バッティング練習をしてくれた。これは私ではなく、父のための瞬間だった」と語った。
短縮シーズンの2020年にワールドシリーズを制したドジャースだが、フルシーズンでの世界一は1988年まで遡る。その年のワールドシリーズ第1戦では、ドジャースのカーク・ギブソンが足の負傷を押して代打出場し、3対4の9回裏、二死一塁から逆転サヨナラ2ランを放った。今季で120回目を迎えたワールドシリーズ史上、残り一死からの逆転サヨナラ本塁打はギブソンとフリーマンの2例のみとなっている。
2018年以来、6年ぶりに本拠地開催となったワールドシリーズ第1戦を劇的勝利で飾り、ドジャースが1勝0敗とリード。日本時間27日の第2戦には山本由伸が先発登板する。
10/26 16:30
ベースボールキング