DeNA・フォード、代打で好結果の裏にルーティンあり「具体的には…」


 「アメリカ時代に代打の経験があって、そこでのルーティンを今もやっています。具体的には呼吸法ですね。打席に入る前にしっかり自分の呼吸をしてから入ること。いつも同じようにしています」。

 DeNAのマイク・フォードは、緊張感のある『2024 JERAクライマックスシリーズセ』で一振りに勝負をかける代打で出場している。

 18日の巨人とのCSファイナルステージ第3戦では代打で捕邪飛に倒れたが、阪神とのCSファーストステージ第2戦、代打で登場しライトへ本塁打を放てば、17日の巨人とのCSファイナルステージ第2戦でも代打でレフト前に安打を放った。

 「一般的に代打での打率って凄く低いと思うんですけども、ピンチヒッターとして行く前に、"自分はもうアウトになったんだ"と言い聞かせる」。

 「もしそれよりも良い結果が出たらラッキーと。あらかじめ自分の期待値を下げておいて、それよりも良い結果が出たら良かったねと。打席に入る段階であまり緊張しないようにしています。人によって色々か考え方があると思うんですけども、あまり追い込まない方が自分にとっては結果が出るような気がしています」。

 ファーストステージ、ファイナルステージも普段通りプレーできているのだろうかーー。

 「スタメンだと少し意識は変わると思います。特に同じピッチャーに3回、4回対戦できるので、その中で1本打ちたいなという気持ちではいるんですけど。今の役割は主に代打だと思うので、あんまり期待値を上げない方が自分にとってはいい結果は出るかなと思っています」。

 代打で好結果の裏にはベイスターズファンの熱い応援もある。「ベイスターズファンに限っては、甲子園や東京ドーム、ビジター球場でも皆んな大きな声を出してくれてるので、正直どこでもホームのような感じで試合に臨むことができています。もう1つ驚いたことは、甲子園でこちらが10対2で勝っている時でも、阪神ファンが誰も帰っていなかったこと。アメリカだったらもう全員渋滞になる前に早めに帰ろうとするので。野球への愛はとても感じました」。

 熱い声援を受けて、バットで結果を残して見せる。

(取材=ニッポン放送アナウンサー・大泉健斗)

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