日本ハム、劇的勝利で逆王手 解説陣は山﨑福也のロング救援を大絶賛、大矢氏「あのピッチングがなければサヨナラはなかった」


◆ オリックス時代に3年連続で日本シリーズを経験

『2024 パーソルクライマックスシリーズ パ』ファーストステージ第2戦は日本ハムが3-2でサヨナラ勝ち。対戦成績を1勝1敗のタイに戻し、リーグ王者・ソフトバンクが待つファイナルステージ進出へ逆王手をかけた。

 日本ハムの先発・金村尚真は4回まで無失点。しかし0-0のまま迎えた5回、二死から7番・安田尚憲に先制ソロを浴びると、7回も先頭の3番・角中勝也に右越えソロを浴び、7回途中4安打2失点でマウンドを降りた。

 打線はロッテ先発・小島和哉に対し、初回から3イニング連続で先頭打者が出塁するも後続が倒れ6回まで無得点。それでも2点を追う7回、2四球などで一死二、三塁の好機を作り、7番アリエル・マルティネスの遊ゴロの間に1点を返した。

 1点ビハインドで迎えた9回は先頭の4番フランミル・レイエスが空振り三振に倒れるも、続く万波中正が会心の一撃。ロッテ守護神・益田直也の初球を完璧に捉えた打球は、左翼2階席に着弾する起死回生の同点ソロとなった。

 続く延長10回は、二死から1番・松本剛の四球、続く清宮幸太郎の中前打で一、三塁とし、途中出場の淺間大基が右前適時打を放ち劇的なサヨナラ勝ち。投げては8回からの3イニングを無失点に抑えた山﨑福也が勝利投手となった。

 14日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』では、同点弾の万波、サヨナラ打を放った淺間の活躍を称えつつ、逆転劇を呼び込んだ山﨑福也のロングリリーフに熱視線。番組MCを務めた岩本勉氏は「シーズンを通して先発をやっていたピッチャー。ここ一番でのリリーフで難しさもあったと思うが、試合の終盤でバッターを翻弄できる。能力の高さを改めて示した」と、左腕の万能ぶりを称えた。

 この試合の解説を務めた五十嵐亮太氏も「難しさはあったと思います」と同調。「シーズンでやっていたら分かるんですけど、そうじゃなく、いきなり。やっぱり経験があるというか、落ち着いていた。しっかり準備をしていたというところと、緩急を生かす本来のピッチングができていた」と、昨季まで在籍したオリックスで、3年連続でCSと日本シリーズを経験していた左腕の経験値を絶賛した。

 同じく解説者として出演した大矢明彦氏も「あのピッチングがなければサヨナラはなかった」と激賞。「相手打者の心理を読んだような(変化球の)抜き方。ここ(救援)に置いておいた新庄監督の策も当たった」と、指揮官の用兵にもスポットを当てた。


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』

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