5年目スカバル&15年目セールの両左腕が投手3冠獲得 ともに18勝を挙げてチームをプレーオフに導く
ATLANTA, GEORGIA - JULY 3: Chris Sale #51 of the Atlanta Braves pitches during the first inning against the San Francisco Giants at Truist Park on July 3, 2024 in Atlanta, Georgia. (Photo by Todd Kirkland/Getty Images)
◆ 両リーグの左腕が投手3冠獲得
現地時間30日、2024年のMLBレギュラーシーズン全日程が終了。デトロイト・タイガースのタリク・スカバル投手(27)、アトランタ・ブレーブスのクリス・セール投手(35)が両リーグの投手3冠を獲得した。
今季5年目のスカバルは31試合に先発して18勝4敗、防御率2.39、192イニングで228奪三振という成績。キャリア初の開幕投手を務めると、いきなり無傷の6連勝を収め、オールスターゲームに初出場。8月7日から再び6連勝でタイガースの快進撃を支え、エンゼルスと並んで30球団最長となる10年の間プレーオフから遠ざかっていたチームをワイルドカードに導いた。
15年目のベテラン左腕セールは、昨季終了後にレッドソックスからブレーブスへトレード移籍。4月19日から7先発で全勝するなど前半戦だけで13勝を挙げ、6年ぶり8度目の球宴選出を果たした。6月末の敗戦を最後に、7月3日から8連勝でシーズン完走。29先発で18勝3敗、防御率2.38、177回2/3で225奪三振をマークし、30球団トップ防御率の投手陣を牽引した。
2018年ドラフトで球団9巡目指名を受けてタイガースに入団したスカバルは、2020年のデビューから昨季まで75登板で僅か24勝止まり。一方のセールは2010年ドラフトでホワイトソックスの1巡目指名を受けて入団。同年にデビューを果たし、度重なる故障に苦しみながらも7年連続2桁勝利を含む通算120勝、2度のシーズン最多奪三振を記録。対照的な経歴の両左腕がキャリア初のサイ・ヤング賞獲得へ大きく前進した。
なお同一シーズン、両リーグで3冠投手が誕生するのは2011年のジャスティン・バーランダー(当時タイガース)、クレイトン・カーショー(ドジャース)以来、MLB歴代4度目の快挙。タイガースの3冠投手は同年のバーランダー以来3人目、ブレーブスでは球団初となった。
10/01 11:40
ベースボールキング