大谷翔平、首位攻防戦で2本目の勝ち越し打 微妙判定後に”咆哮”適時打、直後にイチローに並ぶ56盗塁目決め「53-56」


◆ 第1打席は打球速度188キロの弾丸適時二塁打!

 ドジャース大谷翔平選手(30)が25日(日本時間26日)、本拠地ドジャー・スタジアムでのパドレス戦に「1番・指名打者」で先発出場。6回の第4打席に再び勝ち越しとなる中前適時打を放ち、直後に日本選手シーズン最多となる56盗塁目を決めた。

 ここまで14勝を挙げるパドレスの先発右腕・シースと対戦。初回の第1打席は制球に苦しむシースの荒れ球を冷静に見送りストレートの四球で出塁した。

 今季ここまで55盗塁を記録し、日本選手シーズン最多の2001年・イチロー(マリナーズ)の56盗塁にあと1差に迫っているが、ここは一死後、シースの暴投により二塁へ進塁。二死二塁で4番のテオスカー・ヘルナンデスが中前適時打を放つと、大谷は悠々と先制ホームを駆け抜けチームメイトとタッチを交わした。

 1-2と1点を追う3回の第2打席は再び先頭。フルカウント後のど真ん中直球にバットが出ず見逃し三振に倒れた。それでも4回、ドジャーズは8番・ラックスの中前適時打で2-2の同点に追いつくと、なおも二死一、二塁の好機で大谷はシースと三たび対峙。初球の真ん中に入ってきたスプリットを捉えると、打球は速度116.8マイル(約188キロ)で右翼フェンスを直撃する逆転の適時二塁打となった。

 その後、3-3の同点に追いつかれたものの、6回の第4打席は二死一、二塁の好機で救援左腕のモレホンと対戦。1ストライク後の高めシンカーをストライクと判定され、思わず球審に向かって「ノー!」と言わんばかりの表情を見せたが、2ボール2ストライク後のシンカーを弾き返した打球は、再び勝ち越し打となる中前適時打。大谷は打球が二・遊間を突破すると、雄たけびを上げながら一塁ベースへ向かった。

 なおも二死一、三塁の好機で、一走・大谷は悠々と二盗に成功。これでイチローと並ぶ日本選手最多のシーズン56盗塁目に到達し、前人未踏の快挙を更新し続ける本塁打と盗塁数は「53-56」に伸びた。

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